なぜ飲食店ばかりが標的になるのか 昨年末から15時開店になっていた都内のバーで、この原稿を直している。客は私だけ。どう考えても「密」にはほど遠く、誰からも不謹慎と言われる覚えはない。 菅義偉・現首相のモットーが「自分でできることはまず、自分でやってみる」(『政治家の覚悟』 後記)だということは、広く知られている。しかし彼の政権には、私がふだん世話になるお店を助ける気がないらしい。だから文字どおり、「自分でできることをまず、自分でやりに」来たわけだ。 1月8日から首都圏(1都3県)では再度、日本政府による新型コロナ対策のための緊急事態宣言が適用されている。しかし2020年4~5月の「最初の緊急事態宣言」と比べても、これはおかしなことばかりだ。 昨春のコロナ第一波の際、東京都が記録した1日の感染者数のピークは256人である(4月9日)。一方で、同年12月31日には1337人の感染者が確認され、
1月6日(アメリカ時間)に起きた、トランプ支持者たちによる連邦議会議事堂乱入事件。アメリカで2019年にベストセラーとなったディストピア小説『フライデー・ブラック』(駒草出版)などの翻訳で知られる翻訳家の押野素子さんは、現地ワシントンD.C.在住で、この衝撃の事件を目の当たりにしていた。現地住民は事件が起こる数日前から緊張と恐怖に包まれていたという。その様子を写真と共にレポートしてもらった。 反マスクの連中が大挙して押しかけてくる… 「今回は、荒れるだろうな」と思っていた。1カ月近く前から、トランプ大統領は2021年1月6日の首都集結を支持者に呼びかけ、「ワイルドになるぞ!」と豪語していたからだ。白人至上主義者の極右集団で知られるプラウド・ボーイズも、武装して乗り込むと宣言していた。波乱は予想されていた。 ワシントンD.C.の住民からしてみれば、たまったもんじゃない。もちろん、「平和的に集
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