日本大学の前理事長、田中英寿(75)は就任から13年間もこの日本最大の学校法人に君臨し続けた。利権を吸い上げる暗部を最初に報じたのは10年前、わが古巣の月刊誌2012年1月20日号だった。当局がなかなか動かず調査報道は孤立無援となり、名誉毀損訴訟4件は記事の真実相当性を認めてもらえなかったが、これでやっと見返すことができた。今まで田中が手付かずでいられたのは、浄化の効かない学校法人の内部ガバナンスに欠陥があったからだけではない。核心は、外から彼を守った政官および裁判所の「見て見ぬふり」にある。みんなグルで「怪物」を野放しにしたのだ。隠されているその恥部を暴こう。(敬称略)=約7000字 9月8日の家宅捜索以来、3カ月も沈黙したままだった日大が、12月10日ようやく記者会見を開いた。田中の理事長辞任で理事長を兼任する加藤直人学長は、①田中前理事長と永久に決別し、一切業務に関わることを許さず、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く