これまでのやり方ではもうだめ── 日本アカデミアの女性比率は、2020年で17%程度です。最後に、この現状を生み出した要因はなんだと思いますか。 佐藤:大学の運営組織なども含めて、やっぱり社会の仕組み・設計そのものが男社会なのだと思います。だから、そもそも女性に合っていないのに、それを(組織が)認識できていない。 認識していないから改善しようもなかった。 ですので、外圧が要因だったとしても、アファーマティブアクションを続けて、そのバイアスを直さないといけない。 ── 数こそ少ないですが、これまでにも女性の研究者はいらっしゃいました。そういった方々は、男性社会に無理やり適合しながら、道を切り開いてきたと。 佐藤:そうだと思います。ですが、それではもうだめだと思います。 モノカラーの1つの色の人たちが集まっても、1つの方向の成果しか出てきません。色々な方々が、侃々諤々(かんかんがくがく)言い合