パキンスタンに避難したアフガン難民。今後、欧州を目指す難民の増加が見込まれる(写真:ロイター/アフロ) アフガニスタンからの難民増加が見込まれることを受けて、欧州連合(EU)が揺れている。EUは2015年、シリアを中心に多くの難民が押し寄せる難民危機を経験した。域内各国で負担を押し付け合う形となり、反移民・難民を謳う民族主義政党が勢力を強める事態に陥った。その再来を、EUは警戒しているわけだ。 特に、慎重な姿勢を見せている国の一つが北欧のスウェーデンである。同国のロベーン首相は日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルとのインタビューで、2015年の難民危機のように多くの難民を受け入れる意思がないと明言した。同年にスウェーデンに対して難民申請を行った人数は約16万3000人、うち約4万2000人がシリアからだったとされる。 実際に承認された難民はそのうちの半数ほどとされるが、有権者の移民・難民対策に関す
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