はじめに 本書のねらい 1 1.差別・マイノリティを論じる場としての地域社会 2.方法以前で問われるもの――当事者性 3.歴史と現象の結晶としての社会学的現実 4.本研究のフィールドと調査概要について 5.本書の構成 6.本書における地名・人名等に関する方針 序 章 本書における方法論的課題 12 1.地域社会と住民運動を記述する 2.社会運動研究と差別・マイノリティ研究の接点 3.「調査者―被調査者論争」再論 4.歴史的文脈という課題 5.エスノグラフィの方途 第Ⅰ部 都市下層社会と差別の変容―分断と横断の地域社会史 33 第1章 高度経済成長期における同和地区とスラムの形成 34 1.同和地区とスラムの関係 2.部落問題の位相 3.都市下層社会の変容と実態調査 4.社会運動の展開 5.政策的分岐の意味 第2章 スラム対策と住民運動の生成過程 62 1.スラム対策と