日頃からお互いを強く想い合っている仲良し夫婦なら、どちらかに先立たれて遺されるのが一番の悲劇かもしれない。できることなら、共に幸せな時間を充分に過ごした上で一緒に天に召されるという愛の結末を、理想的な人生の終わり方と考える人もいることだろう。米国では先日、66回目の結婚記念日を間近に控えていた91歳と89歳の夫婦が、家族に見守られながら同じ日の午前と午後に相次いで亡くなったそうで、強い絆を思わせる最期を迎えた2人に、米国でも大きな注目が集まっているようだ。 亡くなる数日前、重い感染症にかかって容体が悪化したというルシーさん。彼女の命がもはや長くはないと感じた家族は、やはり健康状態に陰りを見せていた父ハロルドさんへ、母親の状態を説明した。すると、ベッドで興奮した様子を見せ始めた父は、妻のことを考え続けたのか数日間眠れぬ夜を過ごしたという。しかし8月9日、平静さを取り戻したかのように見えた彼