13世紀初めにモンゴル帝国を建てたチンギス・ハーン(1162?~1227)が中央アジア方面遠征の拠点とした「チンカイ城」跡を、モンゴル南西部で確認した、と日本モンゴル合同調査隊が26日発表した。各国研究者が複数の候補地を挙げているが、未確定だった。モンゴル帝国の西方戦略や交流ルート解明に役立つという。 調査隊代表の松田孝一・大阪国際大名誉教授(モンゴル帝国史)らによると、首都ウランバートルの西約880キロの「ハルザンシレグ遺跡」を2001年に調査したところ、中国の道教指導者の旅行記に記述されたチンカイ城の景観と遺跡周辺の地形が一致。13世紀の中国製の磁器片を採集し、航空写真で約200メートル四方の土壁に囲まれた土城跡を確認した。昨夏には土城跡から出土した木片や獣骨の放射性炭素年代を測定し、木片は12~13世紀、骨は14世紀のものと判明した。 チンギス・ハーンは中国や中央アジアから連れ帰った
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