緑の防潮堤 議論噴出「復興」2014 緑の防潮堤 議論噴出大津波にも強い堤防をつくるとして、国土交通省が整備に乗り出した「緑の防潮堤」で、試行錯誤が続いている。最初に手がけた岩沼市で、植えた常緑広葉樹の半数程度が枯れてしまったからだ。従来海岸に植えられてきたマツ林か、鎮守の森のような広葉樹林か。同省は樹種の見直しを検討している。 国交省の「緑の防潮堤」(手前)。1年前に植樹されたが、タブやカシなど高木になる苗木の地上部は、多くが枯れている。 葉をつけているのはマサキなど。緑のフェンスの向こう側では、林野庁がクロマツの植樹を進めている=5月20日、岩沼市相野釜地区さきがけの岩沼、半数ほど枯れる東日本大震災で大きな被害を受けた岩沼市下野郷。海と陸側を隔てる高さ7・2メートルのコンクリート防潮堤のうち、約100メートルの区間で、斜面が土に覆われていた。目をこらすと、数十センチの細い枝がほぼ等間