戦国武将英雄譚の誕生 橋本 章 著 (京都文化博物館学芸員/1968年生まれ) 2016年7月刊 A5判・192頁・並製本・カバー装 ISBN978-4-86602-970-2 C3039 2800円 (税別) 戦国武将たちは、それぞれに歴史にその名を刻み、数々の逸話を残してこの世を去っていった。彼らの生前の行状や逸話などは、やがて人びとの口の端にのぼるようになり、起承転結が整えられ脚色が加えられるなどして、語り継がれる「物語」となっていった。… そして現代。前近代から近代へと時代の中を駆け抜けていった戦国武将の物語は、時代の中で消え去るのではなく、新たな生命力を与えられて、社会に対する明確な意義をもって、強力に語り継がれている。…本書では六人の戦国武将を取り上げ、その生前の活動についてよりも、彼らが活躍した後、その行状がどのように語られ、そしてその語りがどのように変化してきたのかについて