タグ

軍事と書評に関するbeth321のブックマーク (8)

  • 「戦国自衛隊」半村 良 著

    映画はもう子供のころから何度となく観ていたけれど、原作小説は読んだことがなかったという作品の一つだったのだが、ついに読んだ。やはり日SF黎明期を代表する一作で、1971年の発表直後からベストセラーとなり、戦国時代へ自衛隊がタイムスリップして大活躍というプロットは多くのフォロワーを生んで、歴史改変SF、架空戦記小説ブームの火付け役となった。軽い気持ちで読み始めたのだけど、実は適切な軍事考証、歴史考証がなされ、かつ、きちんとエンターテイメントの王道行くので凄く面白いのだ。 魅力の一つには軍事考証へのこだわりがある。映画だとさくっと一小隊がタイムスリップするのだが、小説ではタイムスリップに至る米軍・自衛隊合同演習に向けた各方面軍の展開が描かれ、主人公たちの部隊がどのようにタイムスリップの現場へ終結していくかが描写されている。この辺、ミリタリーファンにはたまらないのではないだろうか。 最初の出だ

    「戦国自衛隊」半村 良 著
  • [書評]ぼくは戦争は大きらい やなせたかしの平和への思い(やなせたかし): 極東ブログ

    アンパンマンの作者としても有名なやなせたかしだが、このブログでも一度取り上げたことがある。「[書評]93歳・現役漫画家。病気だらけをいっそ楽しむ50の長寿法(やなせたかし)」(参照)である。表題にあるようにこのは93歳の長寿法である。やなせさん、100歳まで生きるんだろうなと思っていた。が、94歳で亡くなった。それでも天寿と言ってもよいのではないか。 年齢を見ると大変なお年のように思うが、生年で見ると、1919年(大正8年)。コラムニストの山夏彦が1915年生まれだからそれより4年は年上。山七平は1921年生まれで、やなせより3年、年下。同じく漫画家の水木しげるは1922年生まれなので、山七平に近い。 彼らはそのあたりの年代。実際に大人として戦争を体験した世代である。山夏彦は従軍していないが、山七平はフィリピンで九死に一生を得ている。水木は左腕を失なった。 他、思い出すのは北京

    [書評]ぼくは戦争は大きらい やなせたかしの平和への思い(やなせたかし): 極東ブログ
  • 戦争になればうどんを寒天にして食べる羽目になるぞ

    の泉 @nekonoizumi 斎藤美奈子『戦下のレシピ 太平洋戦争下のを知る』岩波現代文庫7月。 「配給、節米、代用…。15年戦争下の婦人雑誌に掲載された料理記事を通して、銃後の暮らしを考える。再現料理もカラーで紹介した「読めて使える」ガイドブック。文庫版では、敗戦後の糧事情を付記した。」 2015-06-16 23:17:41

    戦争になればうどんを寒天にして食べる羽目になるぞ
  • 【告知】『リーダーを目指す人の心得』(コリン=パウエル・著)(訂正あり) - やまもといちろうBLOG(ブログ)

    安全保障への意識が高まりつつある日において、ちょうどイラク戦争の際の国務長官であり、軍人あがりでありながら国務長官として戦争には最後まで反対し、そして湾岸戦争の端緒となったイラクの大量殺戮兵器については「誤報だった。人生最大の恥」とまで語った元軍人の人生訓であります。 細やかなニュアンスにおいて、原著と若干の乖離が感じられる部分がありまして、英文を読みこなすのに難のない方は原著もどうぞ。 コンパス的には共和党穏健派であり、叩き上げの軍人でありながら軍事力の行使に慎重であったパウエル元長官ですが、自叙伝でもありますとおり、書は人生訓であるにも関わらず、猛烈に怒っております。物事に直面したときに「まず怒れ!」そんで「その怒りを乗り越えろ!」とか、普通の人には無理やがなと感じるエッセンスが盛り込まれているあたりが特徴的です。 非常に楽観的に対処する反面、一歩を踏み出すにあたっては彼の経験やそ

    【告知】『リーダーを目指す人の心得』(コリン=パウエル・著)(訂正あり) - やまもといちろうBLOG(ブログ)
  • 書籍『「超」入門 失敗の本質』を批判する - naoyaのはてなダイアリー

    先日『「超」入門 失敗の質』(鈴木博毅、ダイヤモンド社、http://www.diamond.co.jp/book/9784478016879.html) という書籍を読みました。こちら、ダイヤモンド社の今週の週間ランキングでも一位のようですし、都内の複数書店でも平積み特設コーナーで扱われておりビジネス書として注目を集めているのでしょう。 内容としては、"累計52万部突破、今もっとも注目される組織論の名著を、若手戦略コンサルタントが23のポイントからダイジェストで読む。" とある通り位置づけとしては第二次世界大戦前後の旧日軍の組織分析について書かれた『失敗の質―日軍の組織論的研究 (中公文庫)』に対する入門書という位置づけです。 結論から言いますと、このには幾つかの点で個人的に首をかしげざるを得ないところがあると感じました。原典がある書籍である以上、そこは比較した上、原典の側に立

  • 戦争の心理学 - レジデント初期研修用資料

    戦争の心理学というの抜き書き。 書の目的は「裁くことでも非難することでもなく、ただ理解すること」。 「パンツを汚す」兵士は珍しくない 警察官や消防士として負傷者の救出に当たっている人は、負傷者の大小便失禁が珍しくないことを知っている 戦闘中の人間にも、大小便失禁は珍しくない。みんな面子にこだわるので、そうしたことは公然と認められず、失禁した兵士は、 自分がどこかおかしいのではないかと思ってしまう 激しい戦闘を体験した兵士のおよそ半分が尿を漏らしたと認め、四分の一近くが大便を漏らしたと認めている にもかかわらず、「パンツを汚した」兵士が出てくる戦争映画は、かつて作られたためしがない。典型的な兵士の姿は、だから嘘に基づいている スターリングラードの戦いから生還したロシアの兵士は、当時の平均年齢70歳に対して、皆40歳前後で死亡したのだという 「気のゆるみ」は正常な反応 ナポレオンは「もっと

  • 『白い死神』ー「ムーミン谷のゴルゴ13」の実像 - HONZ

    1939年に始まったソ連との冬戦争で活躍したフィンランド軍の狙撃手シモ・ヘイヘは、一部ネット上では有名だ。しかし、これまで日では、ヘイへその人をテーマとしたは、これまで一冊も出ていなかった。書は、1998年に60年間にわたって沈黙を続けてきたヘイへのインタビューを成功させた著者によるノンフィクションであり、一部マニアにとっては待望の書と言える。 ここでまず、ネット上にコピペで出回っているヘイへの逸話を見てみよう。 ・わずか32人のフィンランド兵なら大丈夫だろうと4000人のソ連軍を突撃させたら撃退された ・シモヘイヘがいるという林の中に足を踏み入れた1時間後に小隊が全滅した ・攻撃させたのにやけに静かだと探索してみたら赤軍兵の遺体が散らばっていた ・気をつけろと叫んだ兵士が、次の瞬間こめかみに命中して倒れていた ・スコープもない旧式モシンナガン小銃で攻撃、というか距離300m以内なら

    『白い死神』ー「ムーミン谷のゴルゴ13」の実像 - HONZ
  • 現実はSFよりもSFだ「ロボット兵士の戦争」

    現実はSFよりもSFだ。しかも、SFよりも「お約束」な展開が恐ろしい。 革新のスピードが速すぎて、考えるのをやめ、「なりゆきを見守っている」のが、現状になる。SF好きには堪らないだろう。なんせ、ロボット兵を作り出すアイディアを、SFから拝借しているどころか、SFでもやらないベタな地雷を正確に踏んでいるのだから。 軍用ロボット技術の現状を洞察し、イラクやアフガニスタンで活躍する無人システムを、(良いとこ悪いとこ含めて)解説する。紹介される無人偵察機やロボット兵はSFまんまだけれど、だいたい想像つく。むしろ、使い勝手の良さや、ユーザ巻込み発想はスゴい。 たとえば、ルンバで有名なiRobot社のPackBot(パックボット)は、箱から出してすぐ使える。8つのペイロード・ベイがあり、地雷探知機や生物化学兵器センサー、ズームカメラなど何でも搭載できる。イラクではカメラ+かぎ爪を組み合わせ、遠隔地から

    現実はSFよりもSFだ「ロボット兵士の戦争」
  • 1