◇着替え、トイレ…男女別に 暴力防止へ警戒、相談体制も 東日本大震災では、保健師や女性支援のグループが、女性ならではの悩みや不安にも配慮した避難所運営や支援の必要性を訴えている。停電で暗くなった街や、他人同士が共同生活を送る避難所で、女性の安全・安心にどんな問題が起きたのか。 「避難所の仕切りの隙間(すきま)から中をのぞく人がいる」「女子トイレ周辺をうろうろしている男がいる」 福島県警は、震災直後から女性警官5~6人のチームで各避難所を回り、被災者の相談に乗った。不審な行動をとる男性への苦情が寄せられるたび、避難所のリーダーを通じて注意してもらった。県警生活安全部の星源一郎参事官は「避難生活で男性もストレスがたまっている。警察官が姿を見せてけん制することも大事」と話す。 内閣府は5月下旬、避難所における女性のニーズを反映した取り組みを公表した。女性更衣室や下着を干せる女性専用物干し場の設置