ロバート・ジャーヴィスは、国際政治を理解するためには、人間の認知が対外政策の形成に与える影響を知ることが重要であると主張した政治学者です。彼は国家の情報活動も分析しており、その研究成果を「情報処理の何が問題か?(What's Wrong with the Intelligence Process?)」(1986)でまとめています。この論文は、1980年代のアメリカの中央情報局を中心に情報コミュニティの現状を厳しく批判したものですが、情報業務に必要な教育や組織などに関して興味深い論点が示されています。この記事で、その内容の一部を紹介してみましょう。 Jervis, R. (1986). What's wrong with the intelligence process?, International Journal of Intelligence and CounterIntelligen
![論文紹介 冷戦期の米国でCIAの情報活動の質の悪さを指摘した研究者の批判|武内和人|戦争から人と社会を考える](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b7eb75ad03a6e99b1ec2e299c1b8bd1348ef8526/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F112226750%2Frectangle_large_type_2_82bec2f18298fc924c6610a549f75bbe.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)