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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (111)

  • キューバの経済 番外編: モンゴル唯一の自販機 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    うーん、前回かなり気合いを入れたつもりなのに、反応が薄くてがっかりですよ。減価償却ガー、といったあたりですでにかなりみんなの理解力を超えたということなのかしら。 まあ仕方ない。今回は息抜きで、番外編としてコメントできた、モンゴルの自販機の話をしよう。特に何の衒いもない。これがたぶん2000年以来、かなりの期間までモンゴル唯一の自動販売機だったものだ。 当時、ぼくが滞在している間に、ある日これが突然出現したんだ。そしてたぶん、多くの人はこれを見ても何も感動はないと思うんだ。なんか、自動販売機みたいなものがあって、ちょっと並んでる人もいるねえ。それがどうした? この写真のおもしろさを理解してもらうためには、モンゴルではコインというものがない、というのを知る必要がある。モンゴルのお金は紙幣だけだ。ではコインなしでどうやってみんな自動販売機を使っているんだろうか? もちろん、紙幣を読み取るような高

    キューバの経済 番外編: モンゴル唯一の自販機 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    bhikkhu
    bhikkhu 2019/04/14
    “減価償却ガー、といったあたりですでにかなりみんなの理解力を超えたということなのかしら”会計の素養のないはてな民をいじめると根に持って江戸の仇を長崎で粗探し始めちゃうぞ
  • キューバの経済 Part3: 利益は「計画からのずれ」!社会主義会計と投資 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    前回、キューバ経済に見る「効率性」の考え方のちがいについて述べて、それをもたらす資投資の不足を指摘した。今回はその資投資の話を…… はじめに: モンゴルの財務諸表 開発援助がらみの仕事で、いろんなところでいろんな変なものを見てきたけど、いくつか後悔していることもある。その一つが、2000年にモンゴルで郵便局の改革案を作ったときに出てきた、社会主義会計の資料をなくしてしまったことだ。 その仕事では、モンゴルの郵便局の再建が仕事だった。モンゴルは昔は、GDPの一割にも相当する財政ミルク補給をソ連からもらっていて、しかも郵便局も扱う郵便のほとんどは、駐留ソ連兵さんたちが故国に書き送るお手紙によるものだった。それがソ連崩壊でみんな帰ってしまい、扱い量が激減し、確か五分の一くらいになったのかな。で、売上も激減して困ったモンゴル郵便は、郵便料金をいきなり十倍に上げる暴挙に出て、もちろんそれで郵

    キューバの経済 Part3: 利益は「計画からのずれ」!社会主義会計と投資 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    bhikkhu
    bhikkhu 2019/03/15
    究極社会主義計画経済AI通称「ラプラスの魔」みたいな妄想が浮かんでは消えた。
  • キューバの経済 Part2: 経済の「効率性」とは?――物流と『ザ・ゴール』 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はじめに:社会主義の「いいところ?」 前回の、憲法改正の話を書いたら、はてなブックマークに「社会主義のよいところも書くべき」というコメントがついて、ぼくは少し驚いた。えーと、どんなところが「いい」と思ってるんだろうか? 強いて言うなら、格差が公式にはあまりないのはいいことかもしれない。が、あらゆる社会主義経済の常として、その低い格差は、全体を抑え込むことで実現されているものだ。配給制により、衣住は一応だれにでも確保されることにはなっている。でも、特に住では、物件ごとにロケーションも質もちがう。いいところに住めるかどうか? それは平等ではありえない。結果として、土地利用とか変な無駄だらけ。都心国会議事堂の真向かいに、おんぼろの、ぼくたちから見ればスラムみたいな住宅があり、そしてキューバ最大の商業目抜き通りである、オビスボ通りのど真ん中に、こんな服飾の縫製工場が平気である。日で言えば、銀座

    キューバの経済 Part2: 経済の「効率性」とは?――物流と『ザ・ゴール』 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • キューバの経済 Part1: 憲法改正と市場経済 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    1. はじめに 最近、キューバでのプロジェクトが始まって、いま二回目の現地調査。キューバというと、みんなゲバラにカストロ、葉巻で、ついでにブエナビスタ・ソシアルクラブで町中が音楽に満ち……というような漠然としたイメージしか持っていない。このぼくもそうだった。その一方で、アメリカの経済制裁の影響や社会主義経済の常として元気がなく、停滞しているという話も聞いていた。 ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ Film Telecine Version [DVD] ライ・クーダーAmazon で、行ってみたら……うーん。何と言おうか。いや、いいところなんだよ。いろいろおもしろいのは事実。でも、どこがいいのか、と言われると口ごもる。どうだった、と言われると、次から次へと悪い点ばかりが出てくるんだけれど、でもじゃあ、そんなひどいところかと追われると、それほどでもないどころか結構楽しい。うーん。 ということで

    キューバの経済 Part1: 憲法改正と市場経済 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 統計の不備と、各種統計の「相関」の話 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary 統計の信頼性について疑問を呈した柳下毅一郎のツイートを、山形は一蹴した。が、その後勤労統計の集計方法の不備が露見した。ここから、この統計は捏造であり、それが相関しているならすべての統計が捏造だ、という極論を述べたブログが出た。しかし統計は、一かゼロか、完璧かすべて捏造か、というものではない。またその相互の関係も、機械的な関係があるということではない。信頼性の非常に広い幅の中で上下するだけなので、実際にどんな不備があってどのくらい影響を及ぼすのかを具体的に考えないと、妥当性のない陰謀論に流れてしまうだけだ。 はじめに しばらく前に、柳下毅一郎がこんなツイートをした。 アベノミクスで経済がよくなってるとおっしゃるリフレ派の方々は、なぜ財務省の出す経済指標は捏造されてないと信じられるのだろうか。— Kiichiro Yanashita (@kiichiro)

    統計の不備と、各種統計の「相関」の話 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 内蒙経営策:満州帝国の二番煎じプロジェクト(実はちがう)の全貌 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    その昔、CUTにこんな文章を書いたことがある。 アゾット/亜素州をめぐる幻想と現実。 かのクラフト・エヴィング商会『クラウド・コレクター』の書評なんだけど、その枕に使ったのが、ぼくの曾爺さんかなんかのインチキプロジェクトの話しだった。 その曾爺さんの一世一代の大ばくちが、大日帝国の傀儡国家たる満州帝国の成功にあやかって、蒙古帝国ってのをでっちあげて搾取しようという一大計画だった。いろんなお膳立てまで整えて、関東軍とも話がついていたとかいないとか。どっからか傀儡用にフビライ汗の末裔ってのまで見つけだしてきて、擁立の準備は着々と進んでいたらしい。 さてもちろん、これを読んで真に受けた人は、まあいないだろう。そんな変なやつ&変な計画、あったわけないよねー、と。先日、小川哲『ゲームの王国』について、著者&大森望と座談会をしたときにも、この話をちょっと出して、おもしろがってもらえたんだけど、まあ聞

    内蒙経営策:満州帝国の二番煎じプロジェクト(実はちがう)の全貌 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    bhikkhu
    bhikkhu 2018/06/02
    ほんまか
  • ネットハラスメントにはパスワード変更を奨めよう! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ツイッターもフェイスブックも、あれもこれも、ネットコミュニティが同じ意見の連中が集まるエコーチェンバーと化し、その連中がお互いをブートストラップしあって勝手に舞い上がり、威勢良くなって、するとますます引っ込みがつかなくなって中にははた迷惑な実力行使にまで及ぶバカがたくさん沸いてくる、というのはもちろん周知のこと。 で、これを抑えるにはどうしたらいいのかってことで、みんなで注意しましょうとか、理性的に説得しましょうとかいうのは正論ながら無力なのももちろんご存じの通り。すると、「運営に言って取り締まらせろ」なんてことをみんな言うわけだが、これまたむずかしい。いきなりアカウント停止にすべきなの?ゼロトレランスとか言ってそういうのをやるところもあるけど、結局何を許すか赦さないかは、かなり恣意的にならざるを得ない。やられたほうは、なんで自分だけが、と不満に思い、またどっちサイドでもかなりの人は「あれ

    ネットハラスメントにはパスワード変更を奨めよう! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ロシア未来派とコスミズム - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    モスクワのレーニン廟には、レーニンのミイラというか防腐死体があるのはもちろん有名な話だ。通常、それはソ連(およびその他)の社会主義が個人崇拝に堕した明白な印として嘲笑されることが多い(ベトナムのホーチミン廟と同じで)。そして、それ自体はまちがいないことだ。 でもその一方で、そこにはもっとずっとおっかない発想があったというのを今日初めて知った。レーニンの遺体保存を主張した葬儀委員レオニード・クラーシンは、ソヴィエト科学がいずれ死者を復活させられると気で信じていて、そのために死体保存をすべきだと主張していたんだと。そしてレーニン廟は、それを実現するためにアレクセイ・シューセフが設計したもの。シューセフはロシア未来派の一人だったんだけれど、死者復活に備えてかれは、レーニン廟をタイムマシンとして設計したんだと。 その設計の基的なアイデアの根底にあったのは、かのロシア未来派のマレヴィッチの思想。

    ロシア未来派とコスミズム - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 岩田規久男副総裁は黒田の尻を蹴飛ばしてリフレを十倍増させるべきだったと思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    稿の主張は、表題通り。岩田規久男は副総裁として、リフレの理論にもっともっと忠実に動き、黒田総裁を蹴飛ばしても締め上げても何をしてもいいので金融緩和をますます激化させてほしかったし、それができなかったのは不甲斐ないということだ。リフレ派の理論を十分に実践できなくて、あと一歩のところだけに情けないよ、ということ。おしまい。 で、その理由を簡単に説明しようか。 岩田規久男が、3月で日銀副総裁を退任した。お疲れ様でした……と言う気持ちはある一方で、正直いって岩田規久男が日銀で何をやっていたのか、ぼくにはよくわからない。日銀の政策は基的に総裁がすべて決めるのであって、副総裁は総裁の方針には反対できないんだよ、と教えてくれた人々もいた。そうなのかもしれない。でも、そうなんですか? 当にそんなお飾りの、総裁のオウム役でしかないんですか? ぼくにはそれが解せないところだし、不満なところでもある。 リ

    岩田規久男副総裁は黒田の尻を蹴飛ばしてリフレを十倍増させるべきだったと思う。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    bhikkhu
    bhikkhu 2018/03/22
    やっぱりもう本気で無税国家目指すくらいじゃないと強固なデフレ期待の転換は無理かねえ。
  • 経済学でも男女で意見の相違があります - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    『エコノミスト』で、経済学者でも男女で意見に差が見られるという研究を紹介し、こういう意見の相違が研究にも影響するかもね、という記事を載せたところ、経済学関係者の出入りするフォーラム、Economic Job Market Rumors で関連スレッドが、まさにここで紹介された経済学セクシズムホイホイと化しているそうです。 you’ve read The Economist article ... and maybe even tweeted your own survey responses ... don’t lose sight of what’s at stake here https://t.co/9Mh0Ds77HR— Claudia Sahm (@Claudia_Sahm) 2018年2月19日 で、問題の記事とはどんなものか?お楽しみあれ(ここは一つ、ディアドラ・マクロスキー

    経済学でも男女で意見の相違があります - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • AI ハリー・ポッターの衝撃 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    『ハリー・ポッターと巨大な灰の山らしきものの肖像』 AIにハリポタ全巻喰わせて、新作を生成させたそうな。まあご覧あれ。 Botnik Studios こいつを見て、あまりに感動してしまいました。この支離滅裂、異常な構想力、唐突な破綻ぶり。デスイーターたちが何だか知らないけど無意味にやおいらしきものを始めるところ。人工知能には創造性がないとかいっている連中がいるけれど、これでも、あるいはアルファゼロの囲碁でもそうだけれど、むしろ人工知能が明らかにしているのは、ぼくたち人間の知能や創造性と称するものがいかに制約されていて、型にはまっているかということだと思う。ウィリアム・バロウズが人間の矮小な構成力とキャパシティでほんの片鱗だけやってみせたことを、人工知能は鼻くそほじりながら(比喩的に)一瞬でやってのけている。 追記:このプロセスについてもう少し詳しく見た人がいる。これは当にほぼカットアップ

    AI ハリー・ポッターの衝撃 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ブレードランナー2049を見てきて…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    なんだか先週で、東京ではいろんな劇場でブレードランナー2049が公開終了になってしまっているようで、うーん、残念きわまりない。とはいうものの、一方でまあ仕方ないか、という気もする。 ぼくは映画小説について、予備知識なしで見ようとは思わない。オチがとか、ネタバレとかいうので騒ぐのは愚かしいと思っている。事前の情報をなるべく遮断して白紙の状態で見たいという気持ちはわからないでもない一方で、まあ完全に白紙で見るのはどうしたって無理なんだし(そもそもその映画を見に行こうと能動的に思う時点で色はついてるよね)、いろんな人の見解で事前にあれこれ想像するのもきらいではない。 ということで、今回のやつについてはいろんな人の意見を事前に見た。で、ご存じの通り、ブレードランナー2049は、評論家ウケは大変よかった。長いけれどすばらしい、続編のプレッシャーを見事にはねかえし、独立した作品として云々、さすがビル

    ブレードランナー2049を見てきて…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    bhikkhu
    bhikkhu 2017/11/20
    何かこれ冗長というより続編作ろうとして伏線張りまくってんじゃないのって描写がしばしばある印象。
  • 自分の翻訳をめぐるちょっとした愚痴。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    翻訳についての人の感想は様々だ。そして翻訳がちょっと面倒なのは、それが訳者だけのオリジナルではないからだ。原文があって、それをもとに翻訳は行われる。ある訳文があって、それがある読者にとっては読みにくいと思えた。それはだれのせいかといえば……訳者のせいかもしれない。でももう一つ、原文のせいかもしれない。 その昔、ウィリアム・バロウズを訳しはじめた頃(というのは前世紀末)、ちょうどネットが出てきた頃で、だれかに「翻訳がひどい、日語になっていない」という感想を書かれたおぼえがある。いやあ、それはですねえ、もとの文がまともな英語じゃないんですよ。カットアップですから。だからその翻訳が日語になってないのは、むしろ忠実な訳ということなんですよ、と思ったっけ。ぼくはかなり原文に忠実な翻訳者なのだ。だから翻訳文が読みにくいとしても、それは往々にして原文の反映だったりする。 そういうと、意外に思う人もい

    自分の翻訳をめぐるちょっとした愚痴。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ハーンスタイン&マレイ『ベルカーブ:アメリカ生活における知能と階級構造』(1994) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life (A Free Press Paperbacks Book) 作者:Herrnstein, Richard J.,Murray, CharlesFree PressAmazon はじめに Bell Curve というのことを聞いたことがある人は、それなりにいるだろう。でもその人々の90パーセント以上は、このが遺伝決定論ごりごりで、黒人は生得的に知能が低いと述べる差別だと思っている。なぜかというと……そう決めつけるがやたらに多いからだ。書は発行された時点で、きわめて執拗なアンチキャンペーンにさらされてきた。変なベストセラーになったから標的にされ、標的にされたからまたベストセラーになり、というありがちなスパイラルのせいもあるんだけれど。 で、そのアンチキ

    ハーンスタイン&マレイ『ベルカーブ:アメリカ生活における知能と階級構造』(1994) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    bhikkhu
    bhikkhu 2017/08/13
    あれ、ブクマしてなかったか。
  • ジェイコブズの教訓:強いアマチュアと専門家の共闘とは - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ちょうど一年ほど前に、別冊『環』がジェイン・ジェイコブズの特集を作るというので、寄稿した。 ジェイン・ジェイコブズの世界 1916-2006 〔別冊『環』22〕 作者: 塩沢由典,玉川英則,中村仁,細谷祐二,宮崎洋司,山俊哉出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2016/05/26メディア: 単行この商品を含むブログ (1件) を見る このの企画をきかされたとき、どんなになるかはだいたい想像がついて、まあほぼその予想通りだった。いろんな分野の専門家が、自分なりの専門分野からジェイコブズについてあれこれ語る――それは決して悪いことではないし、その意味でこのも、悪いものではない。 が、すっごくよいものでもない。『アメリカ大都市の死と生』解説でも書いた通り、ジェイコブズの価値は、そういう専門分野を無視したところにあるからだ。各種専門家の意見の寄せ集めでは、たぶん不十分だ。さらに、ジェ

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  • 人生の見直し。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    大学時代に単位を落とした構造力学、いつか勉強しなおそうと思ってずっと教科書をとってあったけれど、たぶんもうやらないだろうという悲しい認識に到達したよ…… ミシェル・フーコーの「性の歴史」も読まないだろうし、ましてドゥルーズ=ガタリも、そのうち読むかと思ったけど、「そのうち」はこないだろう。平井『ベルリン』三部作も、2度と読まないだろう (1度は通読したんだけどね) …… 大友克洋の初期作品集も、引っ越してきてから一度も開いてないし、レーニンは絶対読まないだろうし、いつかやりなおすつもりで取ってあった物理や電磁気学の教科書も、もう何年寝ていることか。紙の英和辞典とか、もう使うことなくなっちゃったよねー。マイナーな興味で買っていたチョコレートのとかもいらない。一つ処分を決めると「これがアレならこっちも処分だよねー」になっていって、大航海時代叢書とかほぼ一回も開かず状態、準オカルト系のとかも

    人生の見直し。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    bhikkhu
    bhikkhu 2017/03/01
    読書には旬があるかも。積読はよ崩さな。
  • ピケティ『格差と再分配』読んだ!本文読んだぜコノヤロー! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    格差と再分配:20世紀フランスの資 作者: トマ・ピケティ,Thomas Piketty,山知子,山田美明,岩澤雅利,相川千尋出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2016/09/21メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る この、出ると知って、でもだれが読むんだろうと老婆心ながら心配になりました。ピケティ『21世紀の資』便乗をねらった安易なはたくさん出たけれど、このは確かに便乗ではあっても(だってあのが売れなければ、このが翻訳出版されること自体、まずあり得なかったと思うから)、安易ではどう考えてもあり得ない。『21世紀の資』より分厚くて字が詰まってるんだもの。そして17000円というこの値段! だれが買うんだ??!! 図書館である程度の需要が担保できればいいってことなのかなあ。 が、一応ピケティで儲けた身としては、買うのは義務だろうし読むのも義務だよなあ

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  • SexyCyborg様インタビュー(というか独演会)記録 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    2016年12月20日 1400-1630 Holly’s Coffee @ 深圳 新世界購買中心 聞き手:高須正和、山形浩生 はじめに SexyCyborg様を知らぬ者は幸いである。えー、彼女は中国のエレクトロニクス/ホビイスト系maker界隈では知らぬ者のない存在で、チョイエロ的な工作が十八番。おかげでmaker系とは関係ないフォロワーのほうが多かったりするけど、アイデアも設計も3Dプリントもコーディングも全部自分でこなす実力者。ぼくも今回インタビューすることになるまでは、単なる色ものねーちゃんだと思っていたので、前日軽く調べ始めて目を白黒して居住まいを正しました。お見それしました。簡単な紹介は以下の動画参照。 SexyCyborg feature on China Daily 作品とかはこのimgurに上がっているのがいちばん多い。さらに彼女のすごいのは、筋金入りのオープンソース&フ

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  • ラスコー展とニコラス・ハンフリー - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ぼくはニコラス・ハンフリーの『獲得と喪失』が非常に気に入っている。基的なアイデアは、人間は何かを失うことで何か新しいものを獲得し、進歩してきたというもの。たとえば、人は文字や記録を発明するのと前後して、を丸ごと記憶できるような記憶力を失う。それは小さな退歩だけれど、でもそれによりみんなが記憶を共有できることで、人類としては大きな進歩につながる、というわけ。 喪失と獲得―進化心理学から見た心と体 作者: ニコラスハンフリー,Nicholas Humphrey,垂水雄二出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2004/10メディア: 単行購入: 4人 クリック: 45回この商品を含むブログ (62件) を見る あるいは、人間が美男美女だけにならないのは、醜男やブスが異性を得ようと努力するからだ。その結果、人類は進歩する。人間が超天才ばかりにならないのは、バカが相談しあうほうが社会が構成

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  • ルイ14世のバレエ、そしてmental-floss 廃刊 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ぼくは無精なんで、なかなか電子媒体になじめない面がある。会社では、経費削減のため今世紀に入ってから一貫してどんどん資料を処分させられていて、昔は棚1もらえていたのが、半減、さらに半減とどんどん減らされ、いまやロッカー一つ。その分資料電子化すればいい、という方針なんだけど、棚の資料はたまになんかのはずみで見るけど、電子化した資料ってよほどピンポイントで自分の求めるものがわかってないと、そもそもファイルを開くこと自体がない。PDFのOCR機能が進歩して少しはよくなったけど…… 多くの人はの自炊とかを自慢したがるけれど、自炊したことに満足してそれを当に使ってるのかな、とときどき思う。もちろん、ある特定分野だけにしぼった専門性を持っている人は、それですむどころか、かえって便利になる面もあるんだろう。ほとんどのトピックではある決まった資料群のペーパートレイルみたいなもんがあるのかもしれない

    ルイ14世のバレエ、そしてmental-floss 廃刊 - 山形浩生の「経済のトリセツ」