アラブ首長国連邦(UAE)が、かつてイラクで市民殺害事件を起こした米国の民間軍事会社「ブラックウオーター」の創業者に、内乱鎮圧、対テロ特殊任務などを担う800人規模の外国人秘密部隊の編成を依頼した。15日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じたもので、背景には中東・北アフリカで広がりをみせる民主化要求運動に対するUAEの首長一族の警戒心があるとみられる。今後、もし大規模デモがUAEにも波及すれば、鎮圧のために外国人部隊が投入される可能性があり、物議をかもしそうだ。(SANKEI EXPRESS) UAEが部隊の編成を依頼したのは、米海軍特殊部隊(SEALS=シールズ)の元隊員で、1997年にブラックウオーターを創業したエリック・プリンス氏(41)。ニューヨーク・タイムズによると、UAEを構成する7首長国のうち長兄格のアブダビ首長国の皇太子でもあるムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤンUAE軍副司