「目指しているのは、1人でも多くの人に使ってもらうこと。すべての人に満足してもらえるように新しいサービスを投入し、オリジナルコンテンツを作ってもらえるようにする。単月の黒字化を目指すことを第一とする時期ではない」――ドワンゴ代表取締役社長の小林宏氏は、同社がシステムを開発し、子会社のニワンゴが運営する動画コミュニケーションサービス「ニコニコ動画」について、ひきつづき投資時期にあるとの考えを明らかにした。 ニコニコ動画は、動画上にユーザーがリアルタイムにコメントを付けられるサービス。ほかのユーザーと動画につっこみを入れて盛り上がれる点が受け、瞬く間に会員を集めた。会員数は3月3日時点で560万人。同社の発表によれば、ユーザー1人あたりの平均利用時間は1日1時間という。また、携帯電話向けのサービス「ニコニコ動画モバイル」も登録会員数は119万人となっている。 回線コストを中心に運営費用がかさむ