トヨタ自動車は11日、二酸化炭素(CO2)削減に向けた行動計画を発表した。今後車載用電池の主流になるリチウムイオン(Li)電池の性能を大幅に上回る「次世代電池」の研究・開発に着手することや、CO2低減で追加目標を設定することなどが柱。来月の洞爺湖サミットを前に産業界のエースが環境戦略の“本気度”を国内外に示した形だ。 「地球環境問題とエネルギー問題への対応なくして自動車の未来はない」 渡辺捷昭(かつあき)社長は同日、都内で開いた環境問題への取り組みに関する説明会で、口癖のように言い続けてきた言葉を改めて繰り返した。そして、特に強調したのが未来のクルマの「心臓部」となる次世代電池の戦略だ。 まずは今月下旬、東富士研究所(静岡県)に50人の技術者で構成する「電池研究部」を新設し、次世代電池の研究に着手。2年後には100人体制にする。Li電池は家庭で充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)や