佐村河内守の件はNHKの取材力不足とも言えるが、経歴を疑ったら失礼という風潮の問題でもある。佐村河内守は譜面を書いている場面を取材させなかったし、奇跡の詩人も検証には協力しないと言い張っていた。NHK批判は、詐称が発覚したからこそ出来る問題である。 ゴーストライターの告発がなければ、佐村河内守に「本当は聞こえてるんじゃないの」と疑いを掛けるのは名誉毀損になりうる。 たとえば辻井伸行が本当は目が見えるという可能性だって0ではない。辻井伸行の場合、明らかに眼球が小さいので、先天的な視力障害は疑う余地が無いが、うっすらと見えている可能性だって無くはない。しかし、辻井伸行のドキュメンタリーを作るとして、「本当に完全な全盲なのか」と検証するとしたら、かなり失礼であり、デリケートな問題になるだろう。 ブロガー界隈でも、切込隊長の100億円資産という問題がある。この件では、2ちゃんねるの書き込みが名誉毀