大規模な会場での集団接種が想定される新型コロナウイルスのワクチンの接種体制について、東京都練馬区は30日、身近な診療所での個別接種を中心とする「練馬区モデル」を実施すると発表した。厚生労働省は先行事例として、全国の自治体に情報提供した。早ければ4月以降に65歳以上の高齢者への接種を始めるという。 【グラフ】政府が想定するワクチン接種のスケジュール 承認が見込まれる米ファイザー社のワクチンは零下75度前後で保管し、解凍後は5日以内に使い切る必要がある。厚労省は昨年12月の段階では、1度に会場に運ばれる1170回分を1カ所で使い切る前提で、自治体に説明していた。だが、その後、ワクチンを小分けして移送が可能との見込みになり、同省は自治体の事情によって小規模な会場での接種も組み合わせることを推奨している。練馬区は区医師会と小分けして住民に身近な診療所に運ぶ方法を検討してきた。 「練馬区モデル」は、