アメリカで24時間以内に2件の乱射事件が相次ぎ、ドナルド・トランプ米大統領の言動が移民や有色人種への憎悪(ヘイト)を増幅させていると批判されるなか、トランプ氏は5日、白人至上主義を否定する演説をした。その一方でバラク・オバマ前大統領は同日、「憎悪を増幅させる指導者の言葉を拒否すべき」と、大統領経験者として異例の発言をした。 オバマ氏は5日、「私たちは、指導者の口から出てくる恐怖や憎悪を増幅させたり、人種差別的な考えを普通のことのように正常化したりする言葉を、きっぱり拒絶すべきだ。自分たちと見た目の違う人を悪者扱いする指導者、あるいは移民を含めた他人が私たちの暮らしを脅かすと示唆するような指導者、あるいは他の人間を人間以下呼ばわりするような指導者、さらにはアメリカがたった一種類の人間のものだと示唆するような指導者を」と、異例のコメントを発表した。 「このような物言いは新しくない。歴史を通じて