とうとうIR実施法案が成立し、日本にもカジノがつくられることとなった。ラスベガスのカジノ会社は、こぞって業務受託の意欲を示し、自社の経験とノウハウを誇示している。しかし、営業トークとは裏腹に、彼らは日本でIRが本当に成功するかどうかをシビアに考え、彼らサイドの参入条件のカードをどう切ろうか深く思慮している。 国会での議論は長期に及んだが、実に不思議なことに、「どうしたらカジノ中毒=依存症の人間や犯罪者を寄せつけないようにするか」という議論ばかりに終始し、「このカジノ競争激化の時代に、本当にIRは黒字を出せるのか?」という議論がまるでないのだ。 「われらが日本につくるIRだから繁盛間違いなし!」という大前提は、バブル時代を経験した筆者には、廃墟になったたくさんの失敗した「テーマパーク」さえ想起させる。 世界で百カ国以上がカジノを合法化しているが、おそらく日本ほどカジノを「必要悪」視し、「やむ
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