第5章での変数の説明時に、変数はメモリに作られると説明しました。 しかし、その具体的な内容についてはまったく説明してきませんでした。 それは、変数を扱うだけなら、そこまで知る必要がなかったからです。 しかし、この先で取り扱うポインタという概念を理解するためには、 変数がどのようにメモリに格納されているかを知っておく必要があります。 前節で説明した通り、コンピュータのメモリとは、巨大な1列ロッカーのような構造です。 そして、このロッカーは、1つ1つがオンとオフの2つの状態を記憶しています。 このロッカー1つを1ビット、8つをまとめて1バイトと呼んでおり、 メモリには、この1バイト毎に番号がつけられて区別されているのです。 プログラムで宣言した変数も、このメモリに番号付きで記憶されています。 ただ、番号で区別するのではわかりにくいので、名前をつけているのです。 実行ファイルにコンパイルすると、