【瀋陽=石田耕一郎】中国東北地方の拠点、瀋陽市。清朝をおこした満州族の王宮「瀋陽故宮」からほど近いビルの地下に今夏、愛新覚羅家の男性が手がけた茶館がオープンした。太祖ヌルハチの子孫で、「最後の皇帝」溥儀を親族に持つ愛新覚羅徳崇(トーチョン)さん(68)は「自らの城を再建するのが夢だった」と語る。 約1億元(約17億円)を投じ、2500平方メートルの敷地に手彫りの装飾家具を備えた10余りの茶室を配置。室内には皇族の親戚や政府高官から贈られた数々の書を並べる。 地方で抗日運動を指導した父と教師の母を持ち、自らも新中国の成立後、政府職員になった。1960~70年代の文革時代には皇族の出自を批判されたが、70年代末から改革開放政策が始まり、国有企業の幹部に登用された。
紙面で読む撫順市新賓の満州族の小学校の玄関に掲げられている満州語と漢語(中国語)の校歌=いずれも石田耕一郎撮影 かつて中国大陸を支配した清朝の公用語だったが、今や絶滅の危機にある満州語を教える大学をつくろうと、遼寧省の大学教授が準備を進めている。満州語の文献を読み解ける人材を育て、まだ見えぬ歴史をひもとくのが目標だ。今月には全国の研究者を集めた会議を催し、建学への協力を訴える。 ■人材育て歴… 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら※有料記事の一部を自動で取り出して紹介しています。PR情報
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