海上自衛隊舞鶴基地(京都府舞鶴市)の旧護衛艦「はまゆき」が5日、20年以上母港にしてきた舞鶴を離れることになった。 「標的艦」として、実弾を使う海自の訓練で海中に沈められる。 はまゆきは1983年に就役し、90年から昨年3月まで同基地に配属。退役後はレーダー装備や武器類、燃料などを取り除き、全長約130メートルの船体に1~13の番号、白とオレンジ色の蛍光塗装を実施。甲板上に3枚の的を設け、4月から舞鶴市の北吸岸壁に停泊していた。 訓練は6~11日に若狭湾北方海域で実施。護衛艦5隻や哨戒機2機が射撃や爆弾投下を行い、深海に沈める。5日午前8時45分から、北吸岸壁で海自舞鶴地方総監部幕僚長や元乗員ら約80人が参列する見送り式があるため、5、6日の同岸壁の一般公開は中止する。