佐賀県警の強盗事件の捜査に協力したのに逮捕され、実名発表で名誉を傷つけられたとして、佐賀市の中古車販売業、原一弘さん(39)が佐賀県に330万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が3日、福岡高裁であった。古賀寛裁判長は、捜査協力の違法性を認めて33万円の支払いを命じた一審・佐賀地裁判決を支持し、県側の控訴を棄却した。 原告側も請求額を110万円に変更して控訴していたが、同様に棄却した。 一審判決によると、原さんは2007年7月、知人の男から民家を襲う強盗計画を聞き、運転手役を頼まれた。男の指示で目出し帽を買ったが、佐賀署に出向いて計画を告白した。 県警は原さんに計画通り行動するよう指示。原さんが仲間と民家に着いたところで任意同行を求め、仲間とともに強盗予備容疑で逮捕し、実名で報道発表した。原さんは20日間の勾留後、不起訴(起訴猶予)となった。 一審は、県警が求めた捜査協力は犯罪をつ