(CNN) ノルウェーのオスロ大学自然史博物館の研究者は19日、人類とサルの共通の祖先の可能性がある4700万年前の霊長類の化石「Ida」を公開した。 化石の動物は猫と同じ程度の全長60センチ前後で、霊長類の系統が分かれる以前に生息していたとみられる。学名は今年で生誕200年を迎える進化論の父ダーウィンにちなんで「Darwinius masillae」。同博物館の研究者は記者会見で、人類の埋葬以前の時期では最も完璧な化石だと語った。 19日発行の学術誌「PLoS ONE」の記事によると、化石は1983年にドイツ・フランクフル近郊で発見され、最近まで個人が所蔵していた。2つに分断されていたため、その重要性が認識されるまでは時間を要した。同博物館の研究者は各国の研究者らとともに、過去2年間にわたって化石を詳しく分析していた。 化石の欠損部分は片足のみ。骨格に加え、動物が最後に食べた果物や