![【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】AMD、7nmで最大64コアの「ZEN2」とNVIDIA Voltaを上回る「Radeon Instinct M60」 - PC Watch](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ebad9de22dfc0873fa2e15ee4b65be565b5e09ba/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpc.watch.impress.co.jp%2Fimg%2Fpcw%2Flist%2F1151%2F995%2F55.jpg)
第3世代PCクラスタの特長とは 2009年3月12日、埼玉県和光市にある理化学研究所(理研)の鈴木梅太郎ホールにおいて、理研シンポジウム「第3世代PCクラスタ」が開催された。 理化学研究所 和光キャンパスの西門入り口にある理研の看板 理研がどのような成り立ちであるか、といったことに関しては、2008年の理研シンポジウムにおいて説明しているので、そちらをご覧いただくとして、今回の理研シンポジウムでは、理研で現在運用しているスーパーコンピュータシステム(RIKEN Super Combined Cluster System:RSCC)の次のスーパーコンピュータシステム(RIKEN Integrated Cluster of Clusters:RICC)が第3世代PCクラスタということで、第3世代PCクラスタの特長やプログラミング手法などの発表が行われた。 ちなみに、第1世代PCクラスタというの
●最初の世代のLarrabeeをゲーム機に載せるのは困難 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、次世代のゲームコンソール(据え置きゲーム機)PLAYSTATION 4(PS4)のCPU&GPU選定を進めている。選定の中で、SCEはPS3に使っているCell Broadband Engine(Cell B.E.)を拡張する方向だけでなく、他のCPUを使うことも検討している。そして、その中には、Intelのスループットプロセッサ「Larrabee(ララビ)」をCPU&GPUとして使う案もあった。 Larrabeeは、最初の世代で最大16コアと推定される多数のCPUコアを集積したメニイコアCPUだ。16wideとSSEの4倍のベクタ演算ユニットを備え、GPUと同じように3Dグラフィックス処理を行なうことができる。CPUコア自体はx86互換であり、通常のCPUとして扱うことが可能だ。
●人材を引き入れて変身を繰り返すNVIDIA NVIDIAの技術的な方向性は、同社にどんな人物が加わったかによってわかる。NVIDIA GPUの最大の転機となった「GeForce 8800(G80)」の背後には、並列コンピュータのアーキテクトであるJohn Nickolls(ジョン・ニコルズ)氏(現Director of Architecture, Nvidia)がいた。Nickolls氏は、超並列SIMD(Single Instruction, Multiple Data)スーパーコンピュータ「MasPar Computer」のアーキテクトだった人物。MasParのアーキテクチャを、部分的にGPUに持ち込んだ。「(MasParとG80には)違う部分も色々あるが、元になっているアイデアは非常に似ている」とNickolls自身も語っていた。 NVIDIAの人材集めはGPUハード絡みだけではな
AMDは、ノートブック向けのグラフィックスチップ「ATI Mobility Radeon HD 4000シリーズ」を発表した。DirectX 10.1に対応しているほか、ATI Avivo HDに対応するなどHD環境への対応をアピールしている。GPUを非グラフィックス用途でも活用できるATI Stream、3D性能を向上させるCrossFireXなどとともに、ノートブック向けとして省電力機能ATI PowerPlayやATI PowerXpress、ATI Switchable Graphics、外部GPUを接続するATI XGPにも対応している。 「ATI Mobility Radeon HD 4000シリーズ」 Mobility Radeon HD 4000シリーズは、デスクトップ向けGPUと同様に、Mobility Radeon HD 4800、同4600、同4500、同4300がラ
NVIDIAはメインストリーム・ノートブック向けGPU「GeForce 100M」シリーズを発表した。最上位に「GeForce GT 130M」、その下に「GeForce G110M」「GeForce G105M」がラインナップされている。 GeForce 100MシリーズはDirectX 10およびOpenGL 2.1に対応したGPU。インタフェースはPCI Express 2.0。GeForce GT 130Mは、ストリームプロセッサが32基、コアクロックが1500MHz、メモリがDDR2で500MHz、DDR3で800MHzとされる。メモリの接続バス幅は128bitで最大容量は1GB。 GeForce G110MおよびG105Mは、ストリームプロセッサがそれぞれ16基と8基、コアクロックは1000MHzと1600MHz、メモリはどちらも64bit接続、DDR2で500MHz、DDR3
●転換したCPUが抱えた3つのチャレンジ 2004年の早い時期にIntelは、巨大コアのCPU「Tejas(テハス)」をキャンセル、同じく巨大コアだったと推定される最初のプランの「Nehalem(ネハーレン)」の設計方針を修正した。ほぼ同じ時期にAMDはK8後継のCPU「K9」の開発を中止している。振り返れば、2004年がx86系CPUのアーキテクチャの転換点だった。 x86の2大メーカーの軌道修正は、2002年から2003年頃に明瞭になったCPUコアのシングルスレッド性能向上の停滞と、停滞の原因であるCPU消費電力の急上昇の結果だ。2002年の時点で、シングルスレッドのシーケンシャルコードの性能を上げることが難しいことが明瞭になった。そのために、CPUベンダーは、マルチコア化とベクタ演算の強化によって性能を上げる方向に転じた。 2003~2004年にかけてIntelとAMDの両者はそうし
米NVIDIAは18日(現地時間)、新たな最上位GPUとなる「GeForce GTX 295」を発表した。同社GeForceシリーズとしては、9800 GX2以来となるデュアルGPU構成の製品。4GPUによる「Quad SLI」もサポートしており、過去最高のパフォーマンスを実現した。グラフィックスカードの価格は499ドル。 「GeForce GTX 295」 インタフェース GPUの製造プロセスは55nm。GTX 280/260は65nmプロセスだったので、半世代シュリンクされた。プロセスの微細化によって、消費電力の低減も期待できるが、GPUを2つ搭載することもあり、ボードの最大消費電力はGTX 280の236Wからさらに50ワット程度増えて、289ワットとなっている。 仕様は以下の通り。シェーダ数こそGTX 280の2倍だが、各クロックやメモリバス幅はGTX 260に準じており、どちらか
■笠原一輝のユビキタス情報局■ NVIDIA、Atom向け“IONプラットフォーム”を発表 ~統合型チップセットGeForce 9400M GをAtom対応に NVIDIAは、MCP79の開発コードネームで知られるDirectX 10のGPUを統合した統合型チップセット(NVIDIAの呼び方ではmGPU)のGeForce 9400M Gで、IntelのAtomプロセッサをサポートすることを明らかにした。開発コードネーム“IONプラットフォーム”(IONは日本語にするとイオンだが、英語だとアイオンの方がより原音に近い)と呼ばれる、新しいプラットフォームは、ネットブック、ネットトップ、そして低価格ノートPCにNVIDIAの統合型チップセットを普及させる役割を担うことになる。 NVIDIA ノートブック製品ジェネラルマネージャのRene Haas氏は「一般的な用途に使うプロセッサとして、Atom
●Larrabeeは将来のIntelメインストリームCPUの先駆け Intelにとって「Larrabee(ララビ)」の重要性は、Larrabeeという製品自体にあるのではない。Larrabeeが、Intelの今後のCPUのアーキテクチャの方向性を示している点にある。Larrabeeの核の部分は、x86の新しい命令拡張である「Larrabee新命令(Larrabee New Instructions:LNI)」と、CPUコアネットワークだ。そして、こうしたLarrabeeの核の部分は、Intelの将来のメインストリームCPUの技術の先駆けとなっている。 なぜなら、PC&サーバー向けのメインストリームのCPUも、この先は、「データレベルの並列性(DLP:Data-Level Parallelism)」と「スレッドレベルの並列性(TLP:Thread-Level Parallelism)」を高め
●HPCを征するNVIDIAを追撃するAMDとIntel NVIDIAはGPUベースのスーパーコンピュータへ。同社のプログラミングフレームワーク「CUDA」によるGPUコンピューティング戦略は、プロセッシングパフォーマンスを求めるコミュニティに浸透しつつある。NVIDIAはCUDA発表以来、大学の研究所など「HPC(High Performance Computing)」系のユーザーを積極的に開拓した。その結果、NVIDIAアーキテクチャは、プロセッシングパフォーマンスに飢えたHPCコミュニティの支持を集めることに成功した。 NVIDIAは、先月開催されたスーパーコンピュータのカンファレンス「SC08(Supercomputing '08)」では、GPUベースのスーパーコンピュータを強く打ち出した。実際に、東京工業大学では、同大学の学術国際情報センター(GSIC)のスーパーコンピューティン
11月20日(現地時間) 発表 米S3 Graphicsは20日(現地時間)、DirectX 10.1対応GPU「Chrome 500」シリーズを発表した。同日より「Chrome 530 GT」を搭載したビデオカードを発売する。価格は44.95ドル。 DirectX 10.1、OpenGL 3.0をサポートするGPU。直販サイトで公開された情報によると、Chrome 530 GTのGPUコアクロックは625MHz、メモリはGDDR2 512MBを搭載し、クロックは500MHz(データレート1GHz)、バス幅は64bit。スペック上は、Chrome 430 GTからメモリ容量を2倍に変更しただけとなっている。 また、ベンチマーク結果を公開しており、HDビデオ再生支援でGeForce 8600よりもCPU負荷が低く、3DMark06でATI Radeon HD 4350を上回るとしている。機能
米AMDは11月13日 (現地時間)、ATI Radeon HD 4000シリーズのグラフィックスカードでATI Streamアクセラレーションを利用可能にするCatalystドライバーを12月10日にリリースする計画を発表した。ATI Streamは、GPUの優れた並列処理性能をグラフィックス以外の演算に活用する、いわゆるGPGPU (General Purpose GPU)を実現する技術セットだ。「Catalystドライバーのアップデートを通じて、数百万枚のATI RadeonグラフィックスカードのATI Streamアクセラレーションがアンロックされる」とAMD。Stream対応ドライバー提供で、CUDAでGPGPU市場を開拓するNVIDIAに対抗する。 Catalystの次のリリースはバージョン8.12。同社はCatalystのアップデートにあわせてStream対応のトランスコーデ
●Larrabee CPUコアとPentiumコアを比較 Intelは、新命令『Larrabee NI(New Instructions)』の最初の実装であるCPUアーキテクチャ「Larrabee(ララビ)」では、シンプルなIA-32(x86)系CPUコアをベースに開発した。すでに知られているように、IntelはLarrabee CPUコアを、Pentium(P5)をスタート地点として開発したとしている。Intelが、SIGGRAPH、Intel Developer Forum(IDF)、Hotchipsなどで公開したLarrabeeのアーキテクチャチャートを見ると、Pentiumをベースにしたことがよくわかる。 下の図は、LarrabeeのCPUコアをPentiumと比較したチャートだ。図の中で、ブルーの部分はPentiumに由来するユニット群、グリーンの部分はLarrabeeで新たに加
厳しい経済状況が続いているが、グラフィックスチップ市場は盛り上がりを見せている。 調査会社のJon Peddie Research(JPR)によると、2008年第3四半期のグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)市場は、出荷ベースで、過去6年で最大の伸びを記録したという。Advanced Micro Devices(AMD)が、デスクトップPCとノートPCの両方でシェアを拡大した。 JPRによると、2008年第3四半期のGPU出荷数は1億1100万個以上。前年同期の出荷数は9100万個で、2008年第2四半期の出荷数は9400万個だった。これは、前年同期比で22.5%増、前期比で約18%増となるという。 デスクトップ向けGPUでは、Intelがシェアを43.9%に伸ばし、首位の座を固めた。2位のNVIDIAはシェアを落として32.6%、AMDは20.3%に増やした。デスクトップ向けG
東京工業大学(東工大)のTSUBAMEシステムは、LINPACK性能38.18TFlops を達成して2006年6月にはスーパーコンピュータ(スパコン)のランキングであるTop500で世界第7位となり、国内では、地球シミュレータを抜いて日本一のスパコンとなった。TSUBAMEはその後も増強を続け、 2008年6月には67.7TFlopsと性能を向上したが、新たな大規模システムの稼動や他のスパコンも増強を行っており、世界順位は24位に低下している。そして、国内でも、東京大学(東大)と筑波大学のT2Kスパコンに抜かれ、3位に後退してしまった。 しかし、東工大は、OpteronとClearSpeedのアクセラレータから構成されているTSUBAME1.0に、NVIDIAのGPUの大量増設と、Xeonクラスタを追加してTSUBAME1.2にアップグレードする計画を進めている。これらの増設によりTSU
IntelのメニイコアCPU「Larrabee(ララビー)」の実態は、IA-32(x86)の新しい命令拡張だ。MMXやSSEと同じ、IA-32/Intel 64アーキテクチャのベクタ演算拡張、最新バージョンが「Larrabee New Instruction(以下LNI)」となる。そして、Larrabee新命令の最初の実装事例で、高スループットに特化したメニイコア製品が、LarrabeeというCPUだ。 おそらく、IntelはLNIを、今回のLarrabeeだけでなく、幅広く実装して行くことを考えている。少なくとも、Intelの中でLarrabeeを推進する一派は、そうした構想を持っている。LNIは、おそらくIntelのIA-32/Intel 64命令セット拡張のロードマップの中に位置づけられており、Larrabeeという製品は、それを先取りした一製品だと推測される。将来は、IntelのP
AMDは9月30日、ビデオカードの新製品「Radeon HD 4550」および「Radeon HD 4350」を発表。Radeon HD 4000シリーズとしては初めてとなるバリュー向け製品となる。この製品の登場により、ハイエンドからバリューセグメントまでRadeon HD 4000シリーズをベースにしたGPUで統一されることになった。定評あるRadeon HD 4000シリーズのアーキテクチャを採用したバリュー向け製品の代表ということで、ここではRadeon HD 4550のパフォーマンスをチェックしていきたい。 ●SPは80基、基本設計はRadeon HD 4600シリーズを踏襲 今回発表されたRadeon HD 4000ベースのバリュー向け製品は「Radeon HD 4550」と「Radeon HD 4350」の2製品。Radeon HD 3400シリーズも当面は併売されるようで、そ
2008年9月9日より3日間、昭和女子大を会場にして、日本最大級のゲーム開発者会議「CEDEC2008」が開催された。 この中で、行われたTIM SWEENEY氏(Unreal Engineの設計者でEPIC GAMESのCEO兼任)の講演「未来のゲーム開発テクノロジー」が、非常に興味深い内容であり、前編では彼が予見する2012年〜2020年までのメインプロセッサの姿とその効果的なプログラミングモデルまでをレポートした。 後編では、この講演の中で語られた2012年〜2020年の3Dグラフィックスの姿についてレポートする。なお、内容の一部は、公演後のTIM SWEENEY氏に対する個別取材で得られた情報も含まれている。 前編はこちら 【レポート】CEDEC 2008 - EPIC GAMESのTIM SWEENEYが語る「10年後のゲーム機の姿、ソフトウェアの形」(前編) 現状のGPUの問
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