転勤、転属、出向、あるいは転職や起業……長い職業人生には予想外の人事や重大な出来事などが次々と巻き起こっては去っていく。ビジネス・パーソンがこれらの激しい変化に適応するには、ときに心構えやワーク・スタイルを一から建て直し、新たな知識や技能などを次々と習得していかねばならない。 それを可能にしているのが「脳の可塑性」と呼ばれる特性だ。これは、脳が外界の刺激などによって変化を遂げる事である。脳が環境の変化に適応して柔軟に自身を変える能力とも言えるが、それはどの程度まで可能だろうか? 舌が目の代わりに物を見る 1960~80年代、米国の神経科学者ポール・バキリータ博士は脳の可塑性に注目して、これを極限まで追及する様々な実験を行った。彼の代表的な仕事の一つが「舌で物を見る実験」である。 バキリータ教授は若い頃に脳を損傷したことで視覚を失った男性患者のために、奇妙なリハビリ装置を開発した。それは小型
![メタバース(仮想空間)化するフェイスブックの「感覚代行」技術とは何か(小林 雅一) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c1e1f20d0cbd751d31ad6f6ac547ba53e70318b6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2Fa%2F1200m%2Fimg_ea7e23ae50bb46b131293690e093c5be30650.jpg)