Published 2018/11/07 16:00 (JST) Updated 2019/07/30 18:09 (JST) 誰もが情報を発信できるインターネットは、実は深刻な差別の温床となっている。瞬時に拡散していくため、悪質なデマや中傷が書き込まれると、被害は大きい。匿名の誰かによる「死ね」というつぶやきが、被害者をとことん追い詰めていくこともある。実社会への影響は無視できない。 人権侵犯、5年連続過去最高を更新 法務省は今年3月、2017年中に全国の法務局で受け付けたネット上の人権侵犯事件が2217件に上ったと発表した。前年比16・1%増で、5年連続で過去最高を更新した。一方、法務局がプロバイダー(接続業者)や運営会社に書き込みの削除を要請したのは、約4分の1の568件にとどまる。要請数が少ないのは「表現の自由」を考慮したためという。 削除要請した中には、数百万件もの中傷を受けた女