Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 東京大学と和歌山大学の研究チームが発表した論文「新型コロナウイルス感染症流行時におけるTwitter上の流言訂正情報に関する分析」は、新型コロナウイルス感染症で起こったパンデミック時にTwitterに投稿された流言を収集し分析した調査書だ。 「コロナには納豆が効く」「コロナには和牛が効く」「5G回線や電波から感染する」「マスクに梅干しの果汁を塗る」「ハイターでうがいをする」などの内容のツイートが流言の一例だ。 Twitterによる流言の拡散は、適切な情報共有を阻害し、情報受信者を誤った行動に導き、さまざまな損失を与える場合がある。2019年11月に発生が確認された新型コロナウイルス感染症の