昨年はイラストなど、ビジュアルの分野で画像生成AIの活用に注目が集まりました。音楽制作の分野においても、Soundmain Studioにも搭載されている音源分離・歌声合成機能を始め、AI技術を活用したさまざまな音楽ツールが発表されています。 2023年以降の音楽制作におけるAI活用はどのようになっていくのか。その可能性を探るべく、慶應義塾大学で教鞭をとる傍らAIツールを開発する企業・Qosmoの代表を務める徳井直生さんにインタビューを行いました。 徳井さんは、AIを用いた人間の創造性の拡張を研究と作品制作の両面から模索する活動に取り組んでおり、これまでに手がけた作品は、ニューヨークMoMA、ロンドン・バービカンセンター、NTTインターコミュニケーション・センター、アルスエレクトロニカなどで展示されています。2021年の単著『創るためのAI――機械と創造性のはてしない物語』は技術的・歴史的