兵庫県内の医師や歯科医師などでつくる県保険医協会が行った調査で、「治療費が支払えない」などの経済的理由で、患者が病気の治療を中断したケースが半年以内にあったとする医療機関が4割に上ったことが、わかった。 患者の側から検査や投薬を断られたケースがあったと回答した割合は5割近かった。同協会は「深刻な経済状況を背景に、必要な治療や検査が受けられない人が増えている」と国に対策を要望する。 調査は、経済事情による患者の受診抑制の実態を調べるのが狙い。全国保険医団体連合会(東京都)の呼びかけで、県保険医協会が初めて実施した。 7〜8月、同協会の会員が所属する5208の医療機関にアンケートを送付。60の病院、605の医科診療所、172の歯科診療所から回答を得て、15日に結果を発表した。 「この半年間で(患者の)経済的理由で、治療を中断・中止した」と回答したのは37%で、病院は17%、医科診療所は35%、