党首討論で向き合う民進党・岡田克也氏(左)と安倍晋三首相=18日午後、国会・衆院第1委員室(山崎冬紘撮影) 18日の党首討論は、野党幹部がそろって来年4月に予定する消費税再増税の先送りを求める展開となった。民進党の岡田克也代表は初めて先送りを公言し、「次の引き上げ」までに必要な具体案も示した。野党は夏の参院選で、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の失敗だとして攻撃する構え。選挙戦を目前に控え、消費税をめぐる神経戦が激しくなってきた。 「消費が力強さを欠いている中で、もう一度、消費税の引き上げを先送りせざるをえない状況だと思う」 岡田氏は党首討論で、先送りをにじませる首相の機先を制する形でこう言及した。先送りの条件として、(1)平成31年4月に10%に引き上げ、32年度の国の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化目標は堅持(2)行財政改革の確実な実行(3)社会保障の充実策は赤字国債