この問題が2カ月間もテレビのワイドショーで取り上げられる中、私が「目が点」になったことで、メディアがほとんど指摘しない事実がある。それは、日本相撲協会理事会の席順である。貴乃花親方が八角親方の真正面の席だったことは広く報じられたが、私が仰天したのは八角理事長の両隣りに座った人物だ。これに注目したメディアは私が知る限り皆無。わかっているはずだが、触れなかったのか。 八角理事長のすぐ右に座ったのが山口寿一理事。すぐ左隣りに座ったのが広岡勲理事補佐。普通に考えてこの二人が八角理事長の右腕、左腕、いわば「助さん、格さん」と見て不思議でないだろう。山口寿一理事は、読売新聞グループ本社社長。広岡勲理事補佐は、言えば「あっ」と思い出す人も多いだろう。あの松井秀喜さんがメジャーリーグで活躍したとき、インタビューの際いつも隣りにいて通訳をしていた、松井秀喜専属広報だ。現在は江戸川大学社会学部教授という肩書き