岡山県総社市の男性市議が8月の定例会中、「入院する」と偽って3泊4日の北陸旅行に参加していたことがわかった。新聞に偶然、旅行先での写真が掲載されて発覚。当初、市議は「アリバイ工作」をしていたが、結局うそを認め、4日、議員辞職届を提出した。 市などによると、共産党の仲達(なかだち)幸弘市議(65)は山陽新聞社などが企画した、能登半島や佐渡島を豪華客船で巡るツアー(8月27~30日)に妻と参加。市議会では同28~30日に本会議と委員会が予定されていたが、「入院と手術のため」とした欠席届を事前に議長に提出した。 だが、このツアーで伝統の「たらい舟」に妻と乗っている様子が9月の山陽新聞に掲載され、読者が議会側に「似ている」と指摘。仲達氏は当初、ツアー期間中に病院に入院し、その後退院したことを示す病院の証明書や、仲達氏が旅行に参加していないとする旅行会社の「文書」を議会に提出して否定していた。 仲達