エンゼルスのアート・モレノ・オーナー(76)は23日(日本時間24日)、球団売却を中止し、23年以降も継続保有することを発表した。昨年8月に売却の手続きに入ると発表し、複数の買収候補と交渉を続けていた。年俸総額の更新を約束したが、今季終了後にFAとなる大谷翔平投手(28)との契約に、さらなる注目が集まりそうだ。 ◇ ◇ ◇ エンゼルスは一体、どこへ向かっているのか。球団を通じて、モレノ氏は「まだ、やり残したことがある。ファンにワールドシリーズ優勝をもたらすという目標を達成したい」とコメントした。ではなぜ、昨年8月に売却の方針を示したのか。今オフ、野手を中心に補強は着々と進んでいたが、FA選手との大型契約やトレードの決定権もある球団トップの考えが二転三転しては、チームの足並みがそろうとは到底思えない。 現在、エ軍の最優先は、大谷との契約延長だろう。今や球団の人気と収益を支え、投打で欠