「定番の昔話が江戸時代にはどう書かれていたか?」シリーズヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は「こぶとりじいさん」です。 「こぶとりじいさん」のお話は元々は『宇治拾遺物語』[鎌倉時代成立]などに収録されていた作品です。 『宇治拾遺物語』自体は江戸時代にも出版されて広く読まれてはいたみたいなんですが、「こぶとりじいさん」のお話はそれほど人気があったわけではないようで、『醒睡笑《せいすいしょう》』の中にアレンジされた話があるぐらいです。(狂言に『宝瘤《たからこぶ》』という作品があるみたいなのですが、今回は未調査です) せっかくなんで、『醒睡笑』の「こぶとり」話でも読んでみましょう。 『醒睡笑』[安楽庵策伝作、寛永五[一六二八]年成立か、笑話集]巻一 近代日本文学大系. 第22巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション 【原文】 〇鬼に瘤《こぶ》を取られたと言ふ事なんぞ。 目の上に大いなる瘤を持ちたる禅門あ
