ブックマーク / kihiminhamame.hatenablog.com (466)

  • 湯島天神② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、『金草鞋』湯島天神の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 千久羅 「見なさろ/\、向かふから出来たァ、御御《おごう》か童《わらし》か御洒落《おしやらく》さあでもなかんべい。 女だァか、男だァか、分から無い者《もん》が、出来たァ。 何《あん》だんべい、儂《わし》、聞いて見るべいか。 モイ/\、ちくと物さあ問ひますべい。 童《わらし》ハ、男だァか、女だァか、何《あん》で御座りヤす。 何《あに》、陰間《かげま》だァ。 陰間たァ、何《あん》の事《こん》だんべい。 放題《ほうだい

    湯島天神② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2022/01/15
    LGBTは昔からあったんですね。
  • 湯島天神① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、『金草鞋』、再開ですヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション 諸国道中金の草鞋. 1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 ※落書きが酷かったので、可能な限り修正しています。 【原文】 神田の明神の裏門より出て、左の方《かた》、恋坂《つまごひざか》を上りて、真っ直ぐに、湯島の天神へ参詣する。 此の所も、市中一面に見下ろし、隅田川《すミだがは》を向かふに眺めて、風景また言わん方《かた》無し。 狂「賽銭《さいセん》を 上げねば 時平《じへい》奴《やつ》だァと 天神《てんじん》様が 腹サ立つべい」 「今朝から、はあ、膝株《ひざかぶ》のしヤくり/\する程歩いたんべいが、このの内じヤ、まだ作者めが何《あに》も

    湯島天神① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2022/01/07
    神田から湯島、いかにも運気が上がりそうなルートです。
  • 新年のご挨拶ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    あけましておめでとうございますヾ(๑╹◡╹)ノ" 年もよろしくお願い申し上げますヾ(๑╹◡╹)ノ" 寅年だから、寅さんのコスプレをしたよヾ(๑╹◡╹)ノ" 方言修行金草鞋(ムダシユギヨウカネノワラジ) (2編) (江戸戯作文庫) 作者:十返舎 一九 河出書房新社 Amazon 方言修行金草鞋(ムダシユギヨウカネノワラジ) (初編) (江戸戯作文庫) 作者:十返舎 一九 河出書房新社 Amazon ◆インフォメーション 西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する 笠間書院 Amazon ※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。 ※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。 くずし字解読辞典 普及版 東京堂出版 Amazon 北見花芽愛用のくずし字辞典です。 ◆北見花芽のほしい物リストです♪ いただいた商品のレビューはこちら♪ ◆北見花芽

    新年のご挨拶ヾ(๑╹◡╹)ノ" - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2022/01/03
    今年も楽しいお話を期待しています。
  • 神田明神宮② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    すいません! パソコンデスクがぶっ壊れて、パソコンでの作業が困難になったので、更新が滞ってしまいました! 新しいパソコンデスクが届いたので、更新再開です!ヾ(๑╹◡╹)ノ" でも、ストックがなくなったので、今年の更新はたぶんこれで最後ですヾ(๑╹◡╹)ノ" みなさま、良いお年を!ヾ(๑╹◡╹)ノ" 【左右ページ全体】 【左ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 水茶屋の女 「もし、お休みなさいまし。 お茶、上がつておいでなさいまし。 ヲヤ/\、あなた、お茶よふ御茶んけいな茶いました。 [ヲヤ/\、あなた、お早ふ御参詣なさいました] 茶あ/\、お上がりな茶いまし。 [さあ/\、お上がりなさいまし] 茶て/\、ひ茶しくお茶づね申しませぬが、お茶わ

    神田明神宮② ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2022/01/03
    2022年は神社にお参りして、お茶をたくさん飲もうと思いました。
  • 神田明神宮① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    一行は神田明神に参詣します。 今回は右ページの文章を中心に解説します。 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 桜田御門より入りて、和田倉御門《わだぐらごもん》を出、常盤橋御門《ときハばしごもん》を町筋《ほんてうすじ》へ出て、十軒店《じつけんだな》より通筋《とをりすじ》を真つ直ぐに、筋違《すじかい》の昌平橋《せいへいばし》を渡り、神田の明神《みやうじん》へ参詣する。 拝殿に宮子《みやづこ》が水洟《みづばな》を垂らし居たるを見て、 狂「水洟《ミづつぱな》 神田《かんだ》[「擤《か》んだ」と掛ける]の宮は お捻《ひね》りの 紙さあでかく 溜《た》まるべいから」 案内 「もし、其処《そこ》へお屋敷の女中たちが来た。 見なせ

    神田明神宮① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/12/19
    神田明神にお参りしたくなりました。
  • 大名行列① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    はい、みなさまお待たせしました、え?待ってなかった? 今回から中断していた『金草鞋』の続きを少し読み進めたいと思います。 どうやら、中巻の一ページ目を読んだ所で飽きて中断していたようです(笑) というわけで、中巻の二ページ目から再開です! ※中巻の一ページ目はこちら。kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com 今回と次回は霞が関あたりで大名行列に遭遇する場面です。 今回は右ページで次回に左ページの文章を中心に解説します。 【左右ページ全体】 【右ページ詳細】 ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 金草鞋. 1編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像は拡大できます。 【原文】 愛宕《あたご》の下通りを真つ直ぐに、虎の御門を入り、霞が関辺り、御大名屋敷の煌《きら》び

    大名行列① ~『金草鞋』初編中巻~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/12/15
    東京の地名について調べたくなりました。
  • まとめ『浦島太郎』 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    このブログは、ほんのちょっとだけ充電期間に入ります(๑╹◡╹)ノ" なので、次のシリーズが始まるまで、過去に取り上げた作品をご覧になってお待ちくださいヾ(๑╹◡╹)ノ" 今回は検索からご覧になってくださる方が多い『浦島太郎』のまとめ読み用リンクをどうぞ ヾ(๑╹◡╹)ノ" 一話の分量はそれほど多くないので、まとめてだと案外すぐ読めちゃいますよヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.h

    まとめ『浦島太郎』 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/12/06
    昔のおとぎ話を読むと今も昔も人間の想像力は無限だと思います。
  • 三十日目その3『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (魔王一行の行列) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 斯《か》くて、立派に暇《いとま》申し、「我が供、行列を見給へ」と立ち出でける。 平太郎も「是を見送るべし」と縁に出ける。 互ひに拝せし其の時、平太郎が頭、俄《にわ》かに重くなりにけるが、五郎左衛門押したると覚えしとぞ。 平太郎は、「今更、欺《あざむ》かれしか」と口惜しく、大の力を出し、聲掛けて頭《かしら》を擡《もた》げしが、早や五郎左衛門、庭に飛び下りて、早くも彼の並み居し供の駕籠《かご》の内に入るとぞ見へて、形ハ更に見へざりける。 髭《ひげ》の生えたる大いなる足を駕籠の内より出しつゝ、並み居たる供、一度にとつと立ち上りしが、彼の髭足ハ更に見へず。※脱文の箇所は他の写などを参考に補いました。 其

    三十日目その3『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/11/26
    とても恐ろしい出来事といいつつ、ちょっとユーモラス。
  • 三十日目その2『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (平太郎の氏神) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 扨、其れより前に出し上下着たる男、ふと立ち出て申す様《やう》は、 「某《それがし》の名ハ山《サンモト》五郎左衛門《ごろうざえもん》と申して、天下の魔王にて候《さふら》ふ也。 三界《さんがい》の國〻を廻りて、勇氣強き人の歳十六になるを誑《たぶら》かす事、打ち續きて、百の数を積もり候へバ、魔王の頭《かしら》と成《な》り申す也。 然るに、當時、我と同じく、其の業《わざ》を為《な》しける真野悪五郎《しんのあくごろう》と申す者有り。 是と共に彼の頭と成るの争ひを為し候ふ也。 然《さ》れバ、此の五郎左衛門ハ此の度《たび》、追《つい》に八十五人を續け申せども、八十六人に當たる其許《そのもと》を誑かす事能《あた》

    三十日目その2『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/11/24
    RPGみたいな展開がおもしろい。昔も今も人間の想像力は似たようなものなのかも。
  • 二十八日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (部屋の中が虚無僧だらけになる) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 廿八日の夜にハ、遥かに尺八の音聞こえ、程無く虚無僧《こもそう》と見えて、地を踏みもせで、家内に入り来たりぬ。 其の後は、同じ様《さま》の虚無僧打ち續きて、数多《あまた》入り来たりし程に、居間の中一圓に虚無僧となりつゝ、平太郎臥したに傍《かたへ》に皆、寝《いね》てありける。 夜明ケて後は、其の跡も見えず。 【現代語訳】 七月二十八日の夜には、はるか遠くに尺八の音が聞こえ、間もなく虚無僧《こむそう》が地面を踏みもせずに、すーっと家の中に入ってきました。 それから、同じような虚無僧が続いて、たくさん家の中に入ってきました。 居間中が虚無僧だらけになって、平太郎が寝ている側で、虚無僧はみんな

    二十八日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/11/21
    一緒に寝てくれる妖怪なら怖くない。かえって安眠できそう。
  • 二十四日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (数千匹の蝶が飛び回る) (石塔が青い火を出して燃える) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 廿四日の昼は、大い成る蝶一ツ飛び来たり、此処彼処《こゝかしこ》を飛び廻りしが、程無く小さくなると見えて、数千の小さき蝶と化し、居間の内一面に飛び廻りしとぞ。 夜に至りてハ行灯《あんどう》灯《とぼ》しけるに、其の行灯 忽《たちま》ちに石塔と変じける。 「不思議なる術《わざ》かな」と見しに、やがて塔の元より青き火、凄《すさ》まじく燃え出て、石塔は焼け失せ、元の如く行灯と成りにける。 誠に操《あやつ》りの一入《ひとしほ》手際なるが如く也とぞ。 【現代語訳】 七月二十四日の昼は、大きな蝶が一匹飛んで来て、アチコチ飛び回ったのですが、そのうち小さくなったかと思ったら、数

    二十四日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/11/16
    まさにイリュージョン。炎を見つめていると不思議な気持ちになります。
  • 二十二日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (自分で勝手に部屋を掃除するホウキ) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 廿二日朝は、納戸の内より棕櫚帚《ししろはうき》一、自《おの》づから居間に出し、間の内を細かに掃《は》き回りしと也。 「朝には相應の化け物」も笑ひぬ。 其の夜は、臺所の方にて掛け声する様《やう》に鳴り響きしと也。 【現代語訳】 七月二十二日の朝は、納戸の中から棕櫚箒《しゅろぼうき》が一、自分で勝手に居間に出て来て、部屋の中を細かく掃き回りました。 平太郎は、「いかにも朝にふさわしい化け物」と笑いました。 その夜は、台所の方で掛け声のような音が響き渡りました。 【解説】 朝からホウキが独りでに掃除を始めますが、以前の唐臼のように当に掃けていたかどうかは疑問ですね。 kihimi

    二十二日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/11/13
    掃除してくれる妖怪ならうちにも来てほしい。
  • 二十日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (中村平衛門からの使いの美女に化けた妖怪) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 廿日の夕方、中村平右衛門が家よりの使ひとて、美敷《うつくしき》女来りて、菓子を贈りける。 賤しき女なるに、物 嫋《たを》やかに麗《うるは》しき事、いと言ふべからず。 「誠に斯ゝる女も有りける物か」と心も惑ばさるゝばかり也。 然れば、平太郎、ふと心附き、然《さ》有らぬ躰《てい》に持て成しけるが、一ツ二ツ話し、やがて心無げに帰りける。 平太郎も其の跡を見送りしに、門に出て後ハ見失ひしと也。 跡にて調べけるに、隣に菓子を拵《こしら》へしが、重一つ見えざりける。 果たして、その重の内にて有りけるとぞ。 化け物の恐ろしくも巧みし事とて、ます/\慎ミ恐れける。 其の後も少しハ変わり

    二十日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/11/09
    絶世の美女あるいは美男に会えば、疑ってみることも大切。
  • 十七日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (賤の女に襲い掛かるタライ) (串刺しになった童子の首) ※この挿絵には串が描かれていない。 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 十七日昼頃、平太郎が家に前方より立ち入りし賤《しづ》の女《め》有り。 今日《けふ》訪《と》ひ来たりしに、互ひに物語せし処《ところ》に、何処《いづく》とも無く盥《たらひ》転び出で、彼《か》の女を追う程に、門の外迄出せしに、女ハ平太郎が投げ打ちせしと思ひし由《よし》にて、急ぎ帰りけると也。 此の夜ハ眼《め》丸《まろ》き童《わらべ》なる首、十一弐ばかり串刺しにて、田楽《でんがく》の如く成るが、串を足として飛び〻出でツヽ彼方此方《あちこち》と廻りけると也。 疎《うと》ましき様《さま》なりとぞ。 【現代語訳】 七月十七日の昼ごろ、この

    十七日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/11/05
    串刺しになった童子、シュールですね。
  • 十三日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (空から真っ赤な石が落ちて来る) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 十三日の夜は、心易き同士《どし》集まり、語りける様《やう》は、「西江寺《せいごうじ》の什物《じふもつ》、佛判《ぶつはん》と言へる者有り。諸/\の災難の払いになる由、借り持て居間に掛けばや。如何に」と申し合わせ、取りに遣はしける。 使ひにハ出で行くに、何とやらん、足の縮む様《やう》にて、到る事叶わざりけれバ、平太郎、「自《ミずか》ら参らん」とて、集まりし人〻にハ、「留主《るす》し給はれ」と頼ミて出で行きけるに、其の中に有りし平五郎と言へる者、氣強き男なれバ、「供《とも》セん」とて、同じく出で行きぬ。 然《しか》るに、道なる薮の傍《かたへ》を行きけるに、空より稲の如くに光りて、真赤き石

    十三日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/10/31
    化物と人間が共存している社会は案外平和なのかも。
  • 九日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    何故か、九日目はこれまでに比べて記述が長いので、覚悟して読んでください(笑) (切腹したニセ亮太夫) (ニセ亮太夫の幽霊) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 九日の夜ハ、四つ頃迄も何事無かりしに、ふと誰やらん訪れし故、「誰ぞ」と問へバ、「亮太夫《りやうだゆう》」と答《こと》ふ。 其れより戸明ケて、内に誘ひけり。 扨、亮太夫申す様ハ、「今宵ハ此の家の化け物退治すべしと思ひ、兄影山彦之助、家に持ち傳へし有名の刀取り出し、持参せし」由、語りし内に、何やらん円《まど》かなる物転び入りし故、亮太夫、右の刀にて追ひ詰め/\せしが、終《つひ》に切り附けしと見えて、忽《たちま》ちに火花を散らしぬ。 其れより平太郎ハ灯り持ち行き見れば、石臼《いしうす》也。 然れバ、刃

    九日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/10/27
    怪談なのに教訓も含んでいますね。
  • 四日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (舞い散る鼻紙) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 四日の夜は、水瓶《みずがめ》に入れ置きし水凍り、又ハ茶釜《ちゃがま》の蓋《ふた》開き難《がた》く、火吹竹《ひふきだけ》吹きても風通わざりける。 斯様《かよう》の怪しき事、品/\有りしが、後は違ひ棚に置きし鼻帋《はながミ》、次㐧/\に一枚ヅヽ散り上がりて、蝶の飛ぶ様《やう》に見えしとぞ。 是《これ》などハ明くる日も散りて有りしまゝにて、その跡のまざ/\と残りて有りハ夢とも覚えず、確かなる事どもなりける。 【現代語訳】 七月四日の夜は、水瓶《みずがめ》に入れておいた水が凍り、茶釜《ちゃがま》の蓋が開かず、火吹竹《ひふきだけ》を吹いても息が通りませんでした。 このような怪奇現象が色々ありましたが、最後は違

    四日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/10/21
    じわじわと怖くなる話。
  • 一日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    (平太郎を掴む大きな鬼の手) (権八の蚊帳の外を歩き回る一つ目童子) 新日古典籍総合データベース ※この記事では、国文学研究資料館所蔵品の画像データを適時加工して利用しています。 (CC BY-SA 4.0) ※画像は拡大できます。 【原文】 扨《さて》、百物語せし後も何事も無く過ぎしが、「其の術《わざ》有れば、其の印《しるし》有りける」にや、六月も過ぎ、七月朔日の夜、平太郎権八が両家に、また類《たぐひ》無き化け物来たりける。 平太郎が宅に出でしハ、其の形定かに見えざれども、小山とも思《おぼ》しき程、鬼の如くなる者、眼《まなこ》は一ッにて、其の光、表の方より写りける程に、平太郎臥したる側《そば》なる障子《しやうじ》、火の輝くが如くにて、平太郎も驚き、「然《さ》らば、實証《じつしやう》を見ばや」と障子を開かんとせしに、少しも開かず。 猶《なほ》、押し開けんとセし内に、障子引き裂け、大いなる

    一日目『稲生平太郎妖怪記』(『稲生物怪録』) - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/10/18
    やはり百物語をしたら無事ではいられないようですね。
  • ちょろけん まとめ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    バラバラに書いて分けわかんなくなっていたちょろけんについての事項をまとめてみました。 「ちょろけん」とは、かつて関西地方で行われていた大道芸です。 NHK朝ドラ「わろてんか」や、ちびまる子ちゃん、探偵ナイトスクープにも登場したことがあります。 それほど有名でもないのに、なぜか『広辞苑』でわざわざ挿絵付きで掲載されてる謎の項目ということで、ご存知の方もいるかもしれません。 私の持ってる第四版の『広辞苑』では上方郷土研究会『上方 -郷土研究- 25巻』(昭和八[1933]年刊)に掲載された古写真を元にしたイラストが掲載されていますが、ちょろけんはどうやら明治大正期を最後に廃れてしまったようで、この古写真は当時は既に廃れてしまっていたちょろけんを昭和初期に再現したものです。 編纂所だより - 大阪市立図書館 友人の持ってる第六版では『風俗画報 第三号』(明治二十二[1889]年刊)を元にしたと思

    ちょろけん まとめ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/10/09
    日本人は昔からゆるキャラっぽいのが好きなんですね。
  • 3-豆腐小僧 ~江戸時代の豆腐小僧及び類似の妖怪~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    というわけで、豆腐小僧を調べているうちに集まった、江戸時代(一部明治)の豆腐小僧及び類似の妖怪を一気にご覧いただこうと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" たぶん、これ以外にも豆腐小僧の画像はあると思うので、見つけ次第、追加していきたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" オリジナルの画像がここに貼れないものに関しては、イメージ画像で代用しましたので、ご容赦くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" どうしてもオリジナル画像がご覧になりたい方は、オリジナル画像が見れるサイトのリンクは可能な限り貼りましたのでヾ(๑╹◡╹)ノ" あ、今回は長めですw 記事を書くのに結構、時間がかかりましたヾ(๑╹◡╹)ノ" ◆『妖怪仕内評判記《ばけものしうちひょうばんき》』 (恋川春町作画、安永八[1779]年刊、黄表紙) 妖怪仕内評判記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクションkihiminhamame.hatenablog.c

    3-豆腐小僧 ~江戸時代の豆腐小僧及び類似の妖怪~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    bob0524
    bob0524 2021/10/07
    食材としての豆腐は和洋中変幻自在。妖怪に向いています。