NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺(ばなし)~』の落語指導をしている古今亭菊之丞師匠が、SNSで発信している「#いだてん落語的楽しみかた」というハッシュタグ。物語の中で語られる落語を、詳しくない人にもわかるように物語と絡めて解説してくれるため、ドラマの楽しみ方がうんと広がる。落語の視点から『いだてん』に込められた新たなメッセージを受け取ることで、より一層登場人物たちや物語を愛することができるように思うのだ。 『いだてん』では、落語は非常に重要な役割を担っている。ビートたけしが演じる五代目古今亭志ん生師匠と、若き日の志ん生・森山未來演じる美濃部孝三のふたりが語る架空の落語『オリンピック噺』にのせて物語は進行し、オリンピックの話と落語描写が絶妙に重なっていく。「(宮藤さんは)熟知しているからこそ、物語と落語をオーバーラップして描けるんです」と菊之丞師匠が公式サイトのインタビューで答