家庭用エアコンの国内シェアで上位3位圏外と、地味な存在の富士通ゼネラルのある商品が、大きな注目を集めている。今年5月に発表した「Cómodo gear(コモドギア)」。頸(けい)動脈が通る首に巻き付けることで効率的に体を冷やす、持ち運び式の冷却デバイスである。(「首に巻く『エアコン』 富士通ゼネラル、6月から提供」参照)対象は炎天下や空調がない環境で働く建設業や工場、警備業、イベント関係などの従事者で、月額5000円でレンタルを開始したところ、7月1日までに今夏分の1000台の予約が満了したという。「うちの会社がこんなに騒がれているのは、(4年前に俳優の)山崎賢人さんをイメージキャラクターに採用したとき以来」と、広報担当者は驚きをみせる。【関連記事】ソニー執念の「着るエアコン」開発 技術者の熱き奮闘ソニー「着るエアコン」試してみた 体感の涼しさは?「着るエアコン」で2020年最新暑さ対策「