古文書というと、くずし字で難解なうえに、読解という高校の古文の授業を彷彿とさせるイメージがつきまとうものだが、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)では、「読めなくても大丈夫!」をキャッチフレーズに、2013年10月8日〜12月1日の期間、企画展「中世の古文書〜機能と形〜」を開催する。 それに先立ち、プレスおよびブロガーへの内覧会が10月7日に行われた。 「読めなくても大丈夫!」ということは、即ち「見ることで楽しむ」企画展であるのだが、古文書を見るとはどういうことか? 一体どこに眼を付ければいいのか?——それは、なによりも署名の位置だという。 会場では、まず、中世以前の古代の文書(もんじょ)の展示から始まる。日付の下に名前を書くのは、身分の低い者(=へりくだる)であることを表している。 中世になるとサインとして、花押が使われるようになるが、これをどこに書くかが大きなポイントになる。 源頼朝のそ