ここ数か月、コミックジャンルが好調です。 要因のひとつとして考えられるのが、定価アップ。業界の課題の一つでもあった定価アップの動きは、今どうなっているのか? 出版社におけるコミック定価改定の動向、購買動向の変化を通して、“価格改定”に関する出版業界内の動きを見ていきます。 2年以上続いた低迷からの復活 まずは店頭POSの前年比から見ていきましょう。 コミックジャンルは2014年度以降、3年連続で売上が前年を下回り、長く低迷が続いていました。 漫画村をはじめとした海賊版サイトの台頭、大型タイトルの連載完結など、さまざまな影響が重なったためと見られていますが、今年2月に漫画村のサイトブロッキングが行なわれてからも、しばらくこのカーブを大きく変えるには至りませんでした。 しかし今年6月、このグラフの波形が大きく変化します。 この月は『ONE PIECE』第89巻の発売、『SLAM DUNK』新装
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