トップページ 東工大ニュース カーボンナノチューブを使い、折れ曲がるテラヘルツカメラを開発―非破壊・非接触検査における新たな手法として期待― 要点 フレキシブルかつウェアラブルなテラヘルツ帯撮像デバイスを実現 電極金属の最適化、新手法のpn接合により検出器の小型化・高感度化を達成 注射器など円筒形器具でも全方位検査を達成 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の河野行雄准教授らの研究グループは、カーボンナノチューブを利用したフレキシブルなテラヘルツ帯[用語1]撮像デバイス(カメラ)を世界で初めて開発した。このデバイスを用い、注射器やペットボトルといった360度歪曲した物体に対しても、内部の破損・異物混入を瞬時に撮像することに成功した。また人体に装着したまま画像観測を行うためのウェアラブルデバイスも製作した。 電極金属の最適化やイオン液体[用語2]を用いたpn接合[用語3