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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (389)

  • エジプト中王国の大規模墓地を発掘、墓800基

    おびただしい数の古代の墓が集まっているエジプトのリシュト。およそ4000年前の中王国での生と死について手掛かりが得られるかもしれない。(PHOTOGRAPHY BY SARAH PARCAK) はるか昔の共同墓地が、数千年にわたって砂漠の下に潜んでいた。場所はエジプト北部、アルアイヤートのすぐ南にあるリシュトの村の近くだ。サハラ砂漠の端に位置する古代の墓地は、隠れた場所にあるわけではない。墓地の北と南に2基のピラミッドがそびえているからだ。 しかし、ここにある古い墓の多くは、現在まで長いこと砂に覆い隠されていた。 米アラバマ大学バーミングハム校とエジプト考古省は、1シーズンの共同調査によって、リシュトにある802基というおびただしい数の墓を精密な地図にまとめた。ハリド・アナニ考古相、エジプト考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長の発表によると、新たに記述された墓はおよそ4000年前のも

    エジプト中王国の大規模墓地を発掘、墓800基
  • 議論呼ぶ7200年前の器から見つかった古代チーズ

    中期新石器時代の器。古代のチーズに関する研究でも、このような器が分析された。(PHOTOGRAPHY COURTESY OF SIBENIK CITY MUSEUM) チーズに目がない人は多いだろう。モッツァレラ、パルメザン、ブリー――チーズの種類はいくつも思い浮かぶ人でも、人類がいつからチーズを作り始めたかは実ははっきりしていない。一般的には、先人たちは1万年以上前にウシやヤギ、ヒツジを家畜にして、その直後から搾乳を始めたと考えられている。チーズも、同じ頃に発明されたと考えられている。(参考記事:「チーズ好きなら一生に一度は訪れたい街 5選」) このほど科学誌「PLOS ONE」に発表された最新の論文は、地中海沿岸地域におけるチーズ製造の最古の証拠を発見したとしている。7200年前の器の破片から、チーズの痕跡が見つかったというのだ。ただ、この研究成果に納得しない科学者も多い。この研究には

    議論呼ぶ7200年前の器から見つかった古代チーズ
  • 最凶の“半水生”魚食恐竜、実は泳ぎがヘタだった

    史上最大の肉恐竜スピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)の骨格の実物大レプリカ(PHOTOGRAPH BY REBECCA HALE) およそ1億年前、体長15メートル以上にもなる恐竜が、現在のモロッコあたりの北アフリカの海岸線をうろついていた。ワニのような頭を持ち、魚や他の動物をべていたスピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)だ。この史上最大の肉恐竜がどのように水中で獲物を追っていたのかを調べた結果が、8月16日付けのオンラインン学術誌「PeerJ」に発表され、専門家たちの間で物議をかもしている。(参考記事:「史上最大の肉恐竜が遂に登場!「恐竜博2016」に行ってみた。」) 2014年に大評判を呼んだスピノサウルスに関する論文の中で、ナショナル ジオグラフィックのエマージング・エクスプローラーで、英ポーツマス大学の古生物学者のニザー

    最凶の“半水生”魚食恐竜、実は泳ぎがヘタだった
  • ネコの影響は爬虫類でも甚大、全体を減らす可能性

    見た目はかわいいネコだが、彼らの殺しの能が、爬虫類全体に大きな影響を与えている可能性があるという。(PHOTOGRAPH BY KONRAD WOTHE, MINDEN PICTURES/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) ネコに襲われる爬虫類は、しっぽを失うよりも大きな危険にさらされている。新たな研究によると、爬虫類全体が、侵略的外来種であるネコの存在によって減少している可能性があるという。 鳥の集団に飼いネコや野ネコが大きな影響を与えうることは、すでに研究によって明らかになっている。一説には、ニュージーランドのスティーブンズ島では、妊娠していた一匹の飼いとその子孫たちによって、固有種の鳥が絶滅に追いやられたとも言われている。(参考記事:「ネコは野生動物の深刻な脅威」) 一方、学術誌「Biological Conservation」に、オーストラリアで行われた

    ネコの影響は爬虫類でも甚大、全体を減らす可能性
  • チェルノブイリのオオカミ 周囲に与える影響は

    チェルノブイリで暮らすハイイロオオカミのうち、どの程度が放射線の影響を受けているかははっきりしない。一方で個体数は増加し汚染地域から離れるオオカミもいる。こうしたオオカミがほかの地域のオオカミに与える影響が、新たな問題として浮かび上がっている。(PHOTOGRAPH BY SERGIO PITAMITZ, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 原子力事故が起きたウクライナ北部、チェルノブイリ原子力発電所。事故が起きた1986年、一帯は放射能汚染が広がり、人は住めなくなった。しかし、野生動物にとってチェルノブイリは、今も昔も自由に移動できる場所のままだ。 チェルノブイリの立入禁止区域内には、ハイイロオオカミなどの大型動物が数多くいることが複数の研究でわかっている。汚染区域は米国のロードアイランド州と同じくらいの面積(日で言えば滋賀県ほど)で、人間の居住は認められていな

    チェルノブイリのオオカミ 周囲に与える影響は
  • 高エネルギーニュートリノ、発生源をついに特定

    南極のアムンゼン・スコット基地の地下深くにあるアイスキューブ・ニュートリノ観測所は世界最大のニュートリノ検出装置だ。(PHOTOGRAPH BY SVEN LIDSTROM, ICECUBE, NSF VIA THE NEW YORK TIMES) 南極点の地下約1600メートルのところでとらえられた閃光が、100年前から科学者たちを悩ませてきた宇宙の謎を解き明かし、ニュートリノを利用した新しい天文学を始動させるかもしれない。 1900年代初頭、物理学者のヴィクトール・ヘスは、宇宙から地球に高エネルギー粒子が降り注いでいることに気づいた。私たちが今日、宇宙線と呼んでいるものだ。それ以来、科学者たちは、すさまじい高エネルギー粒子を生み出す宇宙の加速器がどこにあるのか突き止めようとしてきた。 しかし、ほとんどの宇宙線は電荷をもち、宇宙空間のあちこちにある磁場によって進行方向を曲げられてしまう。

    高エネルギーニュートリノ、発生源をついに特定
  • 210万年前の石器を中国で発見、アフリカ以外最古

    中国の黄土高原の遺跡から、アフリカ以外では最古となる石器が発見された。(PHOTOGRAPH BY ZHAOYU ZHU) 7月11日付けの科学誌「ネイチャー」に発表された論文によると、ヒト族(ホミニン)は、これまで考えられていたよりはるかに早い時期にアフリカを出ていたという。初期の人類史の重要な1ページを書き換える大発見だ。 中国陝西省上陳(シャンチェン)村の遺跡で発見された100個ほどの石器が、初期のヒト族がアフリカ大陸を出たとされる時期を25万年以上も早めることになるかもしれない。 石器を製作したヒト族は、210万年前~130万年前の80万年間、断続的にこの地域に住み、アフリカ以外では先例のない道具を残した。ジョージアのドマニシ遺跡で発見されたホモ・エレクトスの最古の化石は180万年前のものだが、上陳遺跡から出土した最古の道具は、それよりさらに約30万年も古い。(参考記事:「石器時代

    210万年前の石器を中国で発見、アフリカ以外最古
  • 卵生から胎生へ進化中のトカゲ

    体内に胎児を宿したイエローベリー・スリートード・スキンク(学名:Saiphos equalis)。体の中央部に球状の胚がうっすらと透けて見える。 Photograph courtesy Rebecca A. Pyles オーストラリアに住むあるトカゲは、卵を産む卵生から子どもの状態で出産する胎生へ移行しつつある。この現在進行中の“進化”の様子をとらえた研究が発表された。 オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の海岸沿いの温暖な低地に生息するトカゲのイエローベリー・スリートード・スキンクは産卵によって繁殖する。しかし、同じ種でも州内の寒冷な山岳地域に生息する個体は、ほとんどが卵ではなく子どもを生む。 このトカゲの他に卵生と胎生の両方の繁殖形態をとる現存種の爬虫類は、スキンク科のトカゲ1種とヨーロッパに生息する別のトカゲ2種のみである。 これまでの進化の過程では100近い系統のトカゲが、他の

    卵生から胎生へ進化中のトカゲ
  • トランプ政権が引き離した移民親子、再会できるか

    2018年6月12日、テキサス州マッカレン。メキシコとの国境近くで、米国国境警備隊のスポットライトに浮かび上がった母と息子。2人は、ホンジュラスから米国へやってきた。(PHOTOGRAPH BY JOHN MOORE, GETTY IMAGES) トランプ米大統領の移民親子引き離し政策が、大きな批判を浴びている。これはメキシコ国境を越えて米国に不法入国した移民の親子を引き離して収容する措置で、現在、2000人以上の子どもたちが少なくとも16の州にあるシェルターに預けられている。なかには、わずか1~2歳の幼い子どもまでいるという。(参考記事:「写真家がとらえた、難民の子どもたちと眠り」) トランプ氏は最近になって引き離し政策の撤回を表明する一方で、不法移民を司法プロセスなしで国外退去させると発言するなど、事態がすぐさま収束する兆しはない。 引き離しが撤回されたとして、次に浮上するのは、物心も

    トランプ政権が引き離した移民親子、再会できるか
  • 古代の墓から新種の類人猿の骨を発見、すでに絶滅

    中国で発見された新種の絶滅テナガザル「ジュンズィ・インペリアリス(Junzi imperialis)」の頭骨の一部。(PHOTOGRAPH BY SAMUEL TURVEY, ZSL) 中国の古代の高貴な墓で見つかった奇妙な骨が、絶滅した新種の霊長類のものだった。6月22日付け学術誌『サイエンス』に論文が発表された。 この頭骨が見つかったのは、2004年に発掘された「夏太后」の墓。夏太后は、中国を初めて統一した秦の始皇帝の祖母である。中国メディアの報道によると、墓の中には、ヒスイや金、銀、彫刻のある陶器、馬車2台など、豪華な副葬品がおさめられていた。(参考記事:「色鮮やかによみがえる兵馬俑」) 夏太后のペット 墓の中の12個の穴からは、ツキノワグマやヒョウ、ヤマネコ、ツルといった動物の骨が出てきた。注目すべきは、奇妙なテナガザルの骨だ。この小型類人猿の頭骨は非常に変わっていて、研究者たちは

    古代の墓から新種の類人猿の骨を発見、すでに絶滅
  • 【動画】かわいい! イリナキウサギの超希少映像

    ウサギ、ハムスター、そして、ぬいぐるみのテディベアにも勝るかわいらしさ。それが、イリナキウサギだ。 中国北西部の天山山脈に固有のイリナキウサギ(Ochotona iliensis)は、1983年に発見された。思わず歓声を上げたくなるその姿は、発見以来、数えるほどしか目撃されていない。そんな中、カメラトラップ(自動撮影装置)による映像が新たに撮影され、謎の多い生きものの暮らしを垣間見せてくれている。(参考記事:「【動画】謎多き野生ネコ、中国の森で撮影に成功」) イリナキウサギは最大でも体長20センチほど。生息地である岩場の隅や割れ目をすみかにしているため、探しに行ってもなかなか見つけられない。しかも、社交的とは言えない性格と保護色の毛が加わるわけで、目撃例がほとんどなかったのは当然だ。 2014年のこと。新疆生態・地理研究所の科学者で、イリナキウサギを発見したリー・ウェイドン氏が岩ばかりの一

    【動画】かわいい! イリナキウサギの超希少映像
  • 実は奥深いチョウとガの違い(神保宇嗣/チョウ・ガ研究者)

    ガを研究していると自己紹介すると、「チョウとガはどう違うのですか」という質問をよく受ける。これはなかなか答えるのが難しい、回答者泣かせの質問だ。 日では、チョウとガは完全に別の生き物のような扱いを受けており、チョウは昼間活動するきれいな虫といったプラスの印象、ガは夜に活動するあまりきれいではない虫といったマイナスの印象とともに語られることが多い。触角の形や止まる姿勢なども、チョウとガを区別する方法としてしばしば紹介される。 確かに、今あげたような区別点は、チョウやガの大部分に当てはまるが、どうしても例外があるため決定的ではない。特に、昼間に活動するガの仲間は、チョウのような派手な色や斑紋を持った種類が数多くいて、チョウとガがそっくりな斑紋をしていることすらある。いろいろなチョウとガの標を数個体ずつ取り混ぜてお見せし、チョウとガに分けてみて下さいというクイズをしたことがあるが、全問正解し

    実は奥深いチョウとガの違い(神保宇嗣/チョウ・ガ研究者)
  • 大気で作るガソリンを開発、実用化へ道筋

    大気から回収した二酸化炭素で作った液体燃料。(PHOTOGRAPH COURTESY CARBON ENGINEERING) 家の近くのガソリンスタンドで、「レギュラー、ハイオク、それとも炭素フリーにしますか」と聞かれる日が来るかもしれない。 カナダのカーボン・エンジニアリング社は、低コストで大気から二酸化炭素を回収し、それを水素と合成して液体燃料を製造することに成功、エネルギー専門誌「Joule」に論文を発表した。 カーボン・ニュートラル これは、2つの点で有意義な技術である。一つは大気中の二酸化炭素を回収できること、もう一つは回収した二酸化炭素を使ってガソリンや軽油、ジェット燃料を製造できることだ。大気で作った燃料なら、二酸化炭素を排出してもプラスマイナスゼロ、つまり「カーボン・ニュートラル」だ。(参考記事:「燃料いらずの夢の宇宙エンジン、第三者が初の検証」) 「気候変動の影響から地球

    大気で作るガソリンを開発、実用化へ道筋
  • カルーサ王国の巨大住居跡を発見、記録と一致

    フロリダのマウンドキー遺跡で、かつてカルーサ族の王の住居があった場所を発掘する考古学者たち。近くにはスペイン人が築いた砦がある。(PHOTOGRAPH BY AMANDA THOMPSON) 1566年2月、玉座に腰掛けていたアメリカ先住民カルーサ族の王カーラスは、奇妙な人々の行列が自分の住居に向かってくるのを見た。 スペイン人の提督ペドロ・メネンデス・デ・アビレスは、200人の兵士、太鼓や笛の奏者、歌い踊る道化師を集め、銃の火縄に火をつけ、聖書の文字を掲げながら、フロリダの人工島マウンドキーを登っていった。当時、南フロリダの広い範囲を統治していたカーラス王を威圧するためだ。 このほど考古学者たちは、スペイン人とカーラス王の会見が開かれた建物の痕跡を初めて発見した。王の住居の復元図は、それがスペイン人の宣教師たちが残した記録どおり、2000人を収容できる目をみはるような建物だったことを示し

    カルーサ王国の巨大住居跡を発見、記録と一致
  • 9900万年前のカエル化石発見、熱帯雨林産で最古

    樹脂にはまって逃げ出せなくなった古代のカエルの想像図。樹脂はやがてカエルを閉じ込めた琥珀になった。(PHOTOGRAPH BY DAMIR G MARTIN) 現生種のカエルは7000種あまりだが、そのうちの3分の1以上が世界各地の多雨林に生息している。しかし、高温多湿の熱帯雨林の両生類については化石記録がほとんど存在せず、古生物学者がその初期の進化を解明するための手がかりはないに等しかった。(参考記事:「2.8億年前のヘンな両生類化石が続々、ブラジル」) このほど、白亜紀の琥珀の中から、恐竜と同じ時代に生きていた熱帯産の小さなカエルの化石が4つ見つかった。熱帯のカエルの化石としては最古のものだ。なかでも保存状態が良好なものが新種として記載され、エレクトロラナ・リモアエ(Electrorana limoae)と名づけられた。 研究チームの一員である米フロリダ自然史博物館の古生物学者デビッド

    9900万年前のカエル化石発見、熱帯雨林産で最古
  • 公海での漁業は「無益」、新たな研究を解説する

    公海での操業中にロープを点検する漁師。公海は、各国の沿岸から200海里の排他的経済水域より外側にある海だ。(PHOTOGRAPH BY CHRIS JOHNS, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) どの国にも属さない海、公海。そこでの漁業のなんと54%が、政府による費用負担がなければ利益が出ないことが明らかになり、6月6日付の科学誌「Science Advances」に論文が発表された。強制労働や漁獲量の過少申告によって操業を実現しているとみられる事例もあった。 論文の著者でナショナル ジオグラフィック協会付きエクスプローラーであるエンリック・サラ氏は、「今回の研究により、公海漁業の多くが無意味であることが立証されました」と言う。「生態系に悪影響を及ぼし、経済的にも利益のない公海漁業はやめるべきではないでしょうか?」(参考記事:「“原始の海”を守る、エンリック・サラ

    公海での漁業は「無益」、新たな研究を解説する
  • 新説「恐竜絶滅」を生き延びたのは地上の鳥だった

    小惑星の衝突後、燃えさかる森林から逃げ出す地上性の鳥の想像図。(ILLUSTRATION BY PHILLIP M. KRZEMINSKI) 今から6600万年前の白亜紀末、直径約15キロの小惑星が地球に衝突した。爆発の威力は原子爆弾100万個分に相当し、ほとんどの恐竜を含む地球上の生物の4分の3が絶滅した。しかし、一部の系統の恐竜は生き残り、小惑星衝突後の過酷な世界を生き抜き、繁栄して、今日の鳥類になった。(参考記事:「鳥類は恐竜絶滅後に爆発的進化した」) 長らく疑問とされていたのは、白亜紀の終わりの大量絶滅を生き延びられなかった鳥もいれば、生き延びられた鳥もいたのはなぜかということだった。 このほど研究者が学術誌『Current Biology』オンライン版に発表した論文によると、小惑星の衝突とその余波により世界中の森林が破壊され、先史時代の樹上性の鳥たちが大量に絶滅したからではないか

    新説「恐竜絶滅」を生き延びたのは地上の鳥だった
  • 古代の蛮族ゲルマン軍、数倍規模か、定説覆す発見

    4人のゲルマン人戦士の骨盤骨が、木の枝に串刺しになった状態で発見された。今のデンマークのアルケン・エンゲで行われた、戦闘後の儀式の一環と見られる。(ANIMATION: PETER JENSEN, ARCHAEOLOGICAL IT, AARHUS UNIVERSITY AND MOESGAARD MUSEUM.) デンマークの広い湿地帯で発見された2000年前の人骨から、北欧における「蛮族」ゲルマン人の戦闘に関する定説を覆す事実が浮かび上がってきた。5月21日付けの「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表されたこの論文ではまた、ゲルマン人が自分たちの戦闘を記念するために儀式を行っていたという独自の解釈が披露されている。 調査チームは何を発見したのか デンマーク、ユトランド半島のモスー湖畔の広大な湿地にあるアルケン・エンゲ遺跡から、少なくとも82人分の骨に相当する計2095個の人骨およ

    古代の蛮族ゲルマン軍、数倍規模か、定説覆す発見
  • 脳に入る寄生虫が温暖化で北上、ナメクジに注意

    葉の上でシルエットに見えているバナナナメクジ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) オーストラリア人のサム・バラード氏は19歳のとき、パーティで友人たちにけしかけられてナメクジをべた。数日のうちに、彼は珍しいタイプの髄膜炎にかかり、それから1年以上昏睡状態が続いた。意識が戻った後も首から下の麻痺は治っていない。 医師によると、バラード氏の病気の元凶はナメクジに寄生する広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)だという。(参考記事:「驚愕!ナメクジの腹に潜んで旅をする線虫」) 広東住血線虫の感染者はバラード氏の他にもいる。なかには氏と同じように、周りにけしかけられた結果として罹患した例もある。これまでに少なくとも3件の感染例で、少年や青年がナメクジやカタツムリをべていたことがわかっ

    脳に入る寄生虫が温暖化で北上、ナメクジに注意
  • 【動画】サメとワニが一緒に食事、前例のない動画 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    【動画】体長3メートルの2匹のイタチザメと、体長4メートルのイリエワニがクジラの死骸をべる様子をドローンがとらえた動画。ワニがクジラをべる様子が初めて記録された貴重な映像だ。(解説は英語です) 恐ろしい肉動物でも、自分がべるのに十分過ぎる量のべものを目の前にすると、独り占めにすることへの興味はなくなるようだ。 ドローンを使った空撮で、体長3メートルの2匹のイタチザメと体長4メートルのイリエワニが、死んだクジラをべている様子が撮影された。わかっているかぎり、ワニがクジラをべる様子が初めて記録された貴重な映像だ。(参考記事:「【動画】NY沖に巨大な魚群が出現、サメ乱舞」) 2017年9月、チャーター便を運行する会社が西オーストラリア州キンバリー沖に浮かぶザトウクジラの死骸を見つけた。クジラの体長は15メートル近く。ドローンでクジラを撮影した動画をソーシャルメディアで見た、サメの専

    【動画】サメとワニが一緒に食事、前例のない動画 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト