東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に外国人労働者を受け入れる――。この4月、東電によるそんな方針が明らかになった。廃炉作業は「30〜40年はかかる」とされる長期戦。溶け落ちた核燃料の取り出し方法も定まっておらず、作業完了に向けた青写真は描けていない。「建設業を担う人員の不足」も加わり、廃炉の行方は混とんとしている。新たな在留資格「特定技能」を使っての外国人受け入れは、そうした事情を背景に浮上したが、翌5月には撤回された。方針転換の裏側を追いかけ、見えてきたものとは。(取材:朝日新聞記者・青木美希/Yahoo!ニュース 特集編集部)