『ある無人島漂流の物語』がセクシズムである理由 - ロココの足袋
話題 再開早々、こんな話題で何だかなぁとも思いますが、奇しくも今日はマーティン・ルーサー・キング記念日。キング牧師の情熱と勇気を讃えるため、自由と平等に関する政治的な意見を書いてみる事にします。記念日との関係は勿論こじつけです。本当は元記事に私が書いたブクマのオチャラけたコメントに思いのほか沢山スターを付けて頂き、発言する勇気を得たからです。ホッテントリーに絡むのは今回初めてなので緊張しております。 まず元記事はコチラある夫婦、その妻に思いを寄せる男性、この3人とは何の関係もない男性、おじいさん。この5人が乗っていた船が難破し、無人島に流された。その過程で、夫婦の夫は行方不明となり、島に流れ着いたのは4人だった。この時点で夫の安否はわからない。夫の安否を確かめるには、船を出して捜索するしかないが、妻には船をつくる能力や、直す力はない。船をつくり、直すことができるのは、夫婦とは縁もゆかりもな
リオハ祭 - ロココの足袋
英国食生活 ほぼ思いつきで、30度近い夏日になった土曜に、タパス・ファンタスティカスというリオハ・ワインの試飲即売祭りに行って来た。場所はブリック・レーンの外れ*1。ワインは勿論、本場やロンドンのスパニッシュ・レストランの屋台やバンドの舞台などもあり賑やかな様子。リオハとはスペインのラ・リオハ地方で作られるワインで、赤が有名だとか。夫が赤ワイン好きなのもあるけど、下戸の私の目当てはタパス！ 入場は無料だが、試飲をしたい人は2ポンド払うとプラスチックのワイングラスと6枚の引き換え用コインが貰える。各ワインメーカーのブースでコイン一枚渡すと、ワインの値段に関係無く試飲希望のワインを25ml注いでくれる。ボトルの値段は安いもので5ポンド、高くても25ポンド程で、目が飛び出るような高級ワインは見かけなかった。タンニンの少ない若い赤ワインは夏場は冷やして飲んでも美味しいよ、なんて教えてもらったり。私
ハムステッドの四角い空 - ロココの足袋
回想録 人に頼まれて、昔に撮った写真を探していたら、見覚えのない部屋のモノクロ写真が出てきた。質素なシングルベッド、空っぽの本棚。そしてアコースティック・ギター。ちょっと小綺麗な監獄の独房にも見えなくもない。暫く頭を傾げていたところ、棚の上のモチャモチャした物の正体に気がつく。「ベリル」だ。 新卒の専門職として就職した会社も3年目に入ろうとしていた頃。実質の無い好景気は急速に萎んで行く最中、20代半ばに手が届く年齢で「このままで良いのだろうか」という漠然とした不安に包まれていた。一生転職のチャンスもなく、この中規模のメーカー企業で燻って働き続けるのだろうかと。 その頃、3年程付き合っていた人がいた。もの凄くダメな人だった。売り手市場と言われた好景気に就職もせず、音楽で喰って行くという夢を頭の中だけで追いかけているような、絵に描いたような甲斐性無し。そのダメさ加減が可愛くて、私は面倒を見てい
チップス先生、こんにちは - ロココの足袋
英国食生活 と『暮しの手帖』の題字風にしてみましたが、なんか違うなぁ。母が購読していた『暮しの手帖』は第2世紀の頃で、当時は殆どの記事のタイトルが手書きだったような気がするけれど、なんせ手元に資料が無いもので。 揚げ芋って美味しいですね。拍子木切りのジャガイモを揚げたものを、英国では「チップス」と言います。アメリカ系のファーストフードで「フレンチ・フライ」と呼ばれるもの。ちなみに、所謂ポテトチップスは英国では「クリスプス」と呼ばれます。混乱しますね。チップスはフレンチ・フライより大きくて、ちょっとシナッと柔らかい。コベント・ガーデンにある私のお気に入りのフィッシュ＆チップス屋、Rock & Soul Plaice*1のチップスは平均的なものの2倍の幅があり、ホクホクだけどクリーミーで最高っす。たまーにそのお店のチップスを真似して作ります。しかし揚げ芋ってシンプルな割には、手間と時間が掛かる
チャーリー・ブラウンの袋効果 - ロココの足袋
心の旅 チャーリー・ブラウンは、うだつが上がらない風貌と子供らしからぬ理屈っぽさゆえ、近所の子供達に馬鹿にされている。新しい友達を作るのが苦手な事もあり、毎年夏休みにサマーキャンプに送られるのを憂鬱に思っている。ある年、自分が監督を務める町内野球チームの出鱈目さに悲観し、ストレスが原因で坊主の後頭部に野球のボールの縫い目のような形の湿疹ができてしまう。恥ずかしく思ったチャーリー・ブラウンは、目の部分に二つ穴を開けた紙袋を頭に被ってサマーキャンプに参加した。 元々思慮深いチャーリー・ブラウン。顔の見えない状況で大人びた発言をし、キャンプで初めて会った子供達の尊敬を集めてしまう。袋を被ったカリスマ野郎「Sack（袋）」として。子供達はSackをリーダーとして頼り、野球チームの監督に祭り上げる。Sackは何もしていないのに、チームの子供達はSack存在に集団ヒステリーを起こし、勝手に勝ち続ける。
簡単コロネーション・チキン - ロココの足袋
簡単コロネーション・チキン 英国食生活 コロネーション・チキンとは、カレー風味のマヨネーズで合えた鶏肉。サンドイッチやジャケットポテト（オーブンで丸ごと焼いたジャガイモ。十字に切れ目を入れて具を詰める）の具として使われるのが一般的。 なにやら歴史的な食べ物で、1953年、英国エリザベス2世の即位式の晩餐用に「発明」された食べ物らしい。私は正式なレシピを知らないが、外で何度か食べて推測。それっぽい物をアレンジして週末のランチに作る事がある。作る度に味が微妙に異なるのはご愛嬌。 まず既に火の通った鶏肉を用意。私は市販のロースト・チキンを使用。カロリーを落としたい時は茹でたササミでも良いだろう。冷めた鶏肉を裂いて、マヨネーズとプレーン・ヨーグルトで合える。この比率も適当。私は1：1くらいだが、マヨネーズだけ、又はヨーグルトだけでもOK。ヨーグルトは水っぽくないものを。そこにカレー粉、又はカレー・
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