新型コロナウイルスワクチン大規模接種センターに向かう人たち=29日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影) 終盤国会で野党が「ワクチン接種の遅れは政府の失策」と追及を強めている。医療従事者と65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種回数は増えてきたものの、菅義偉首相が目標に掲げる1日当たり100万回には届いていないからだ。ただ、野党は昨年の国会審議でワクチン承認に慎重な対応を求めていただけに、政府側からは変わり身の早さに不満の声が漏れる。 「どうしてこんなに遅いんですか。接種が」。13日の参院内閣委員会で、立憲民主党の杉尾秀哉氏は河野太郎ワクチン担当相にこう迫った。「だいたい想定通り」とかわした河野氏に対し、杉尾氏は「そもそも気長に待ってくださいと国民にいえますか! 今の混乱をどう思っているのか」と追い打ちをかけた。 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が15、1