岸田文雄内閣で更迭された閣僚や副大臣の後任に、自民党の石破茂元幹事長がかつて率いた旧石破派(水月会)の所属議員を充てるケースが目立っている。13日には過去の税金滞納問題で更迭された神田憲次前財務副大臣に代わり、旧石破派の赤沢亮正元内閣府副大臣が起用された。昨年10月以降、不祥事や失言に伴い空席となった政務三役は計8人の自民議員で穴埋めされたが、旧石破派議員は3人を占める。同派は20人前後と少なかったが、〝非常時〟に任せやすい人材が揃っていた証左といえそうだ。 「重要な使命を受けて、しっかり仕事したい。率直な思いだ」 赤沢氏は13日、財務副大臣に任命された後、首相官邸で記者団にこう語った。赤沢氏の副大臣起用は4回目。過去、石破氏が出馬した党総裁選で石破氏の公約づくりを任されるなど政策全般に通じる一方、今年9月の内閣改造でも取り沙汰された入閣は見送られ続けている。 不祥事で辞任した政務三役のポ