栃木県日光市内の老舗ホテルで昨年末、暴力団であることを隠して宴会場や宿泊を予約し、忘年会を開いたとして、県警組織犯罪対策課などは30日、同市鬼怒川温泉大原、指定暴力団住吉会系組幹部、佐藤秀継(47)▽同市並木町、会社員、小池英雄(47)の両容疑者を詐欺や偽計業務妨害、偽計信用棄損の疑いで逮捕したと発表した。 県警によると、冠婚葬祭の行事やゴルフコンペの開催など、暴力団組織の威力を誇示する行為そのものを容疑の対象として強制捜査するのは全国初という。 逮捕容疑は08年12月上旬、日光市内のホテルが暴力団の利用に応じないことを承知のうえで、「重機関係会社の忘年会です」とうそを言って会場を予約し、同22日から23日にかけ、暴力団員ら約55人で忘年会を開いた。さらに、同ホテルの従業員に深夜も警戒をさせ、一般客の浴場利用を制限させることにより、ホテルの業務を妨害し、信用を傷つけたとしている。2人は一部