舛添厚生労働相は1日の会見で、厚労省に大臣直属の政策スタッフ組織「大臣政策室」を同日付で設けることを発表した。「政治主導」を掲げる民主党への対抗意識からで、政府内に政治家のポストを増やす民主党の案を「机上の空論」と批判。同党は早速反発し、霞が関改革の議論に波紋が広がった。 政策室はIT関連企業社長など民間人を含め、大臣が任命した「政策官」で構成。12人中7人を総務、法務、財務、経済産業など他省庁から集め、縦割りにならない意思決定を目指す。室長は舛添氏の政務秘書官が務める。 舛添氏は会見で「霞が関の先鞭(せんべん)を切る。省内で役人とも対立した血みどろの努力の結果だ」と訴えた。民主党が、与党幹部の閣僚兼務など「政府・与党一体」の政権運営を目指すことにもふれて「政治家1人が官僚を何万人抱えようが、問題は官僚組織を動かすことだ」と強調した。 民主党の菅直人代表代行は会見で、舛添氏の主張に「