綱とりへ、踏みとどまった。初日黒星の大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は小結栃煌山を圧倒し、押し出しで下した。過去475度の優勝には、初日から連敗して達成した人はおらず、ここで負ければデータ上は優勝=綱とりが絶望的となるところだった。 稀勢の里の会心の初白星に、胸をなで下ろしたのは本人だけではなかった。館内に鳴り響いた、割れんばかりの拍手。満員のファンも同じ気持ちだった。「良かったと思います。これからでしょう」。3場所連続5度目の綱とり場所が、ようやく前に進み始めた。 初日に黒星を喫して、なおさら負けられない一番。難敵の栃煌山には合口が悪く、特になぜか綱とり場所は3戦全敗。先場所も土俵際で逆転の突き落としを食らった。そして、夏巡業前半の休場原因となった右かかとの痛みは、実はこのとき、土俵下に転がり落ちて生じたものだった。 こうした全ての要素が気負わせてもおかしくなかった。だが、先場所5日目でケ
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