全ての国民に10万円が支給される「特別定額給付金」は、人口の多い大都市などでは、支給までに時間がかかっている。 約152万人の住民が暮らす神戸市では、対象となる世帯が76万4063件。5月1日からオンライン申請、14日から郵送での申請書の送付を始め、5月18日に初めての振込を行った。とはいえ、6月9日までの22日間で完了したのは、3万5988件に過ぎなかった。 ところが、6月10日、たった1日で7万4560件という大規模な振込を行った。さらに、11日以降も1日約4万5000件のペースで振込を続けている。 このような大量の処理は、どのように実現したのか。神戸市の特別定額給付金担当課長の浦川稔弘、給付金事務の委託先であるパーソルテンプスタッフの藤原理絵に、その舞台裏を聞いた。 神戸市の特別定額給付金担当課長の浦川稔弘、パーソルテンプスタッフの藤原理絵 オンライン申請に問題あり 浦川はまず「個人